テストステロン低下が認知機能に与える影響とその症状
テストステロン低下と認知機能への影響

「頭にもやがかかったような感覚」「集中力が続かない」──こうした症状が続いている場合、テストステロン(男性ホルモン)の低下が関係している可能性があります。今回のテーマは「テストステロン低下と認知機能・メンタルへの影響」です。

記憶力・集中力・判断力……多くの認知機能との関連が報告されている

記憶力、集中力、注意力、判断力、空間認知能力など、さまざまな認知機能とテストステロンの値との間には、複数の研究で関連性が報告されています。村上先生によると、こうした知見は着実に蓄積されつつある一方、テストステロンを補充することでこれらが実際に改善したというデータはまだ限られており、加齢やストレスといった他の要因も複合的に絡んでいると考えられています。

「ブレインフォグ」「イライラ」は男性更年期外来でよく聞く訴え

男性更年期外来を受診する方がよく口にするのが、「物忘れが増えた」「頭にもやがかった感じがする」「集中できない」「些細なことでイライラする」「気分が落ち込む」といった訴えです。これらはいずれも、集中力や注意力の低下、気分の変化と関連します。

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村上先生は、「仕事の疲れのせいかな」と見過ごされやすい症状だからこそ、注意が必要だと強調します。「なんとなく不調」が続いているなら、それは体からのサインかもしれません。

監修:村上知彦(長崎大学医学部医学科卒業、九州大学泌尿器科臨床助教を経て、現在は医療法人薬院ひ尿器科医院勤務。専門は泌尿器科)

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