ブラック・ジャックの「神の手」を科学で再現、光る手術が広がる
ブラック・ジャックの「神の手」を科学で再現、光る手術が広がる

天才外科医といえば、手塚治虫の漫画「ブラック・ジャック」が思い浮かぶ。主人公は、人体の構造を全て見通すかのような超人的なメスさばきで命を救う。多くの人が大金を払ってでも、彼にしかできない難手術を依頼する。

科学の力で「神の手」を再現

その天才的な技術を再現する試みが医療現場で始まっている。大阪公立大教授の石沢武彰さん(肝胆膵外科)の著書「変革する手術」(角川新書)から、科学技術の進歩で様変わりしつつある手術室の様子がうかがえる。

ロボット手術では、執刀医がコントローラーを握り、ロボットアームの先端に付いた超小型カメラやメス、鉗子を操る。アンデルセン童話の親指姫のように、医師が小さくなって患者の体内に入っていく感覚だという。

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「光る手術」の広がりと普及への願い

特殊なカメラを使い、がんや肝臓の特定の部位を光らせる手術も広がっている。がんの取り残しを防ぎ、手術後のトラブルを減らす効果が期待される。

「光る手術」の開発・普及を進めた石沢さんは「誰が行っても安全で確実な手術を実現したかった」と話す。ごく一部の天才を探し回らなくても、科学の力による「神の手」の治療を誰もが受けられるようになることを願っている。

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