動物の消化器の秘密を解き明かす図鑑 人間と生命の深いつながりを体感
動物の消化器図鑑 人間と生命の深いつながりを体感

動物の消化器の秘密を解き明かす図鑑が登場

『食べた後どうなっているのか図鑑』(アイナ・ベスタール絵/ビクトル・サバテ文、日経ナショナル ジオグラフィック)が2026年2月27日に発売されました。この本は、情報学研究者で早稲田大学教授のドミニク・チェン氏によって高く評価されており、科学とノンフィクションの分野で注目を集めています。

石灰岩を食べる驚異の軟体動物

本書で紹介されている中でも特に興味深いのは、フィリピンの川に生息するリソレド・アバタニカという軟体動物です。この生物は石灰岩に穴を開けて生活し、体内の細菌が石灰岩から栄養を生み出すと考えられています。一見すると、人間とは全く異なる存在のように思えますが、その消化器系の構造は驚くほど類似しています。

生命が共有する基本構造

本書の美しいイラストを見ると、口から消化器官に至るチューブ状の構造が、人間の消化器系とほぼ同じであることがわかります。入り口から出口へと続く一本の管。食べて、吸収し、排出する。このエネルギーを得て生き延びるための単純にして精巧な仕組みを、私たちは地球上の無数の生き物と共有しているのです。

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人新世における人間の位置づけ

人新世と呼ばれる現代において、人間は自らを特別な存在と思いがちです。しかし、内臓の構造という最も身近な次元で、私たちは他の生命と深くつながっています。本書はその事実を、70種類の生き物の詳細な図解を通じて読者に体感させてくれる一冊です。

翻訳と監修の詳細

この図鑑は五十嵐加奈子氏によって翻訳され、綿貫宏史朗氏が日本語版を監修しています。価格は3960円で、科学に興味のある読者だけでなく、生命の神秘に関心を持つ幅広い層にアピールする内容となっています。

ドミニク・チェン氏は1981年生まれの情報学研究者で、近年は「発酵」の概念に基づきながら、テクノロジーや人間、自然との関係性について研究を進めています。著書に『未来をつくる言葉』などがあり、学際的な視点から本書を高く評価しています。

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