ロングコートダディ、M-1決勝2回&KOC王者。結成の裏話と賞レースへの本音
ロングコートダディ、KOC王者までの道のりと賞レースへの本音

お笑いコンビ・ロングコートダディ(堂前透さん、兎さん)が、結成のきっかけから一度解散した過去、そしてキングオブコントで第18代王者に輝くまでの道のりを語った。吉本興業東京本部で行われたインタビューで、賞レースへの本音や今後の展望も明かした。

結成のきっかけは「罰ゲーム」と「メガネ」

コンビ結成のきっかけについて、堂前さんは「ヤンキーの同期に、罰ゲームで『兎にコンビ組みたいって言ってこいや』と命令されたから」と明かす。実際に2人で活動してみると「あれ、いいんちゃうか」となり、現在までコンビを続けているという。さらに「あとは、メガネがでかかった」と付け加えた。

兎さんは当時、大きなメガネをかけていた。眼鏡屋さんに「目が悪ければ悪いほど、メガネも大きくせなあかん」と言われ、視力が低かったためメイドインイタリアの一番大きいものを選んだそうだ。堂前さんは「顔半分くらいのメガネをかけてるのに、『かけていませんよ』みたいな顔でNSCを歩き回ってるのが面白くて。のちのち、元祖VRって呼ばれてたよな」と振り返る。

一度解散した過去と再結成までの経緯

兎さんは「コンビ結成してから3年ほど経ったとき、僕は実際に芸人を一度辞めました」と告白する。当時、先輩が誘ってくれて芸人100人ぐらいで海に行ってバーベキューをする会があったが、輪に入っていけず「みんなワイワイ盛り上がっているなか、僕はひたすらに肉を焼き続けていました。そのときに『あ、自分は芸人に向いていないんだな』と思ったんですよね」と語った。

極めつけは、誰も食べない肉を焼いていた7人ぐらいのなかに堂前さんもいたことだったという。「コンビとして、2人とも同じ位置にいるのはダメなんじゃないか。そう感じたときに、芸人を辞める決意が固まりました」と兎さんは振り返る。堂前さんは「一切反対はしませんでした。決意した人間を前にして、止めようがなかったのが正しいかもしれません」と当時を思い返した。

再結成のきっかけは、兎さんが「コンビ解消して1カ月ぐらいで、僕がまたすぐに芸人をやりたくなったから」と話す。「周りが笑いで溢れている環境はやっぱり素敵で、居心地が良かったと気付くことができたので」と続け、「でもすぐに言うのは恥ずかしかったから、堂前には4カ月空けてから伝えました」と明かした。

キングオブコント優勝後の現在地と今後の展望

現在、全国ツアー『月光もたらす』の最中だ。堂前さんは「例年より、気楽にできている感覚がありますね」と手応えを語る。兎さんも「それ、同じ感覚だわ」と同意した。

賞レースについては、堂前さんは「変わってないですね。お笑いのモチベーションは、芸人によってそれぞれだと思っています。僕はいま、賞レース以外のことに力を注ぎたいのかもしれません」と話す。一方、兎さんは「僕は変わらずに出たいですね。ただ、ネタを100%書いている堂前のほうが、意見に重みがあるのはわかっています」と本音を明かした。

兎さんは「次のダブルインパクトで優勝したら、俺が堂前に2,000万払う」と提案。「何回も味わえることじゃないから。キングオブコントとダブルインパクトの両方チャンピオンになるなんて、なろうとしてなれるものでもないし。経験はお金に変えられないと思うので、マイナス1,000万くらいわけないです」と語った。

今後の展望について、堂前さんは「これからについて、まだ結論は出ていません。チャンピオンになって、新しいタイプの仕事をいろいろといただくようになりました。それぞれの個人の活動も増えているなかで、いまは未来について考える時間だと思っています」と話す。兎さんは「ロングコートダディに影響されて、芸人の門を叩く若手が増えたら嬉しいですね。誰かの憧れの存在になれるように、常に笑いの最前線にいたいと思います」と締めくくった。