健康を意識するあまり、「これは食べない」と特定の食品を避けている人もいるかもしれません。しかし、管理栄養士の林安津美さんは「健康のためでも、極端に食品を制限する必要はない」と話します。ただ、毎日の食事だからこそ、日常的には控えておきたいものもあるそうです。そこで林さんに、「日常買いを控えている食品」と「おすすめの代替品」について聞きました。
管理栄養士が日常買いしない食品3「清涼飲料水・加糖飲料」
ジュース、炭酸飲料、スポーツドリンクなどの加糖飲料は、なるべく日常的には購入しないようにしているそうです。理由は、液体から糖類を摂ると、知らないうちに摂取量が多くなりやすいためです。飲み物は固形物と比べて満腹感につながりにくく、食事とは別にエネルギーを摂取することにもなります。
普段の水分補給であれば、水、麦茶、緑茶などの無糖のお茶、無糖の炭酸水がおすすめです。「果汁入り」「ビタミン入り」「スポーツドリンク」など、健康的に見える商品でも糖類を含むことがあるため、商品名やパッケージのイメージだけでなく、原材料表示や栄養成分表示の炭水化物なども確認しましょう。
管理栄養士が日常買いしない食品4「スナック菓子」
ポテトチップスなどのスナック菓子は、脂質、塩分、エネルギーを摂り過ぎやすいため、日常的にはなるべく買わないようにしているそうです。袋を開けるとそのまま食べ続けやすく、「少しだけ」のつもりでも1袋食べてしまうことがあります。
間食には、果物、無糖ヨーグルト、無塩ナッツなどを選ぶことがあります。ただし、ナッツは健康によいイメージがありますが脂質が多く、エネルギーも高いため、食べ過ぎには注意が必要です。
管理栄養士が日常買いしない食品5「加工肉」
ハム、ソーセージ、ベーコンなどの加工肉も、便利ではありますが、毎日のようには購入しないようにしているそうです。理由の一つは、商品によって食塩や脂質を多く含むものがあることです。また、加工肉については、摂取量が多いほど大腸がんのリスクが高くなることが報告されています。
加工肉の代わりには、魚、鶏肉や豚肉などの加工していない肉、卵、豆腐・納豆などの大豆製品を選ぶことをおすすめします。忙しくて加工肉を利用する場合には、栄養成分表示を確認して、できるだけ食塩相当量や脂質が少ない商品を比較して選ぶことも一つの方法です。
「何を食べないか」より「何を食べるか」
今回挙げた5つの食品を避けているのは、「添加物が入っているから」ではありません。重要なのは何を食べたかだけでなく、どのくらいの量・頻度で食べているかです。菓子パンやカップ麺、スナック菓子なども、たまに楽しむ程度なら罪悪感を持つ必要はありません。
意識してほしいのは、「何を食べないか」より「普段、何を食べるか」という視点です。ご飯などの主食、魚・肉・卵・大豆製品などの主菜、野菜・海藻・きのこ類などの副菜を基本に組み合わせ、加工食品やお菓子も生活に合わせて上手に利用するのが、現実的で続けやすい食生活だと林さんは話します。