『VIVANT』チョッキー役オーム・タナパック、竜星涼の言葉で覚醒「思いっきり演じられた」
『VIVANT』オーム・タナパック、竜星涼の言葉で覚醒

タイで俳優やミュージシャンとして活躍し、日本のドラマ初出演となる日曜劇場『VIVANT』第2シーズンで注目を集めているオーム・タナパック。これまで演じてきた役とは大きく異なるチョッキーに、どのように向き合ったのか。竜星涼との撮影秘話や、堺雅人、二宮和也らの印象、日本の撮影現場で驚いたことなどを語った。

竜星涼の言葉で自信がついた

『VIVANT』出演後の反響について、「すごいです。すごく良いです! ファンの皆さんがチョッキーという役をすごく気に入ってくださっていて、こんなにチョッキーを愛してもらえて本当にうれしいです」と喜びを語る。イベントに出演しても多くの人が集まり、「どこに行っても『チョッキー!』と呼んでもらえる」という。

チョッキーを演じる上で意識したのは「声のトーンや仕草、視線の使い方、身振り手振り」だと言い、「皆さんに『チョッキーはこういう人物だ』と分かってもらえるように表現しなければいけませんでした」と説明。「僕自身はもう少し男っぽくて、大雑把な感じ」と明かし、「少し上品な女性らしさというか、柔らかさを出さなければいけなくて、自分にとってはかなり挑戦的でした」と振り返った。

『VIVANT-Adventure Log-』(TVer)の「V_Log#18」では、最初は共演者を前に思い切って演じられなかったと話していた。最初の数シーンでは「おずおずとしていて、怖がりながら遠慮していました」と明かし、特に“新ちゃん”を抱きしめるシーンが多かったことから「竜星さんに申し訳ないな」と思っていたという。

しかし、後半になるにつれて竜星と話す機会が増え、竜星が「何でもやっていいよ! 抱きしめていいからね、思いっきりやって!」と言ってくれたことで、「この人は僕を怖がっていないんだな。安心した」と思えたそう。そこから思いっきり演じられるようになり、周囲から「チョッキー、すごく良かったよ!」とほめられたことが自信につながったと語った。

堺雅人は「僕のアイドル」

乃木役の堺雅人との共演については、「本当に感銘を受けました」と絶賛。別班員たちを救出するための作戦会議のシーンで、堺が台本3ページ分ほどの長いせりふを完璧に覚えていたことに驚き、「監督もスタッフの皆さんも拍手していて、僕もその場で拍手しながら『どうやって3ページものせりふを覚えたんだろう?』と思っていました」と笑いながら振り返った。「すごく準備をしてきていて、プロ意識が高くて、演技に情熱を注いでいる。僕も堺さんみたいになりたいと思いました。憧れのロールモデルです。僕のアイドルですね!」と語った。

竜星とは何度も一緒に撮影し、「すごくプロフェッショナルですし、空き時間にはよく話をして、心を開いてくれました。仲良くなるにつれて、お互いの演技もどんどん良くなって、引き上げ合えたと思います」と述べた。

二宮和也とは、タイ語やアゼルバイジャン語、英語などが交ざるシーンで、NGもほとんどなくスムーズに演じられたという。二宮から「なんで次に自分がしゃべるタイミングが分かるの?」と聞かれ、相手のせりふの最後の単語を覚えてタイミングを計っていたと説明すると、「すごいな、よくそんなことできるね」と言われてうれしかったと明かした。劇中ではよく衝突する間柄だったが、「感情をぶつけ合うシーンもすごく楽しかったです」と語った。

日本の撮影現場で気に入った文化

日本のドラマへの出演は今回が初めて。撮影現場で印象的だったこととして、「日本の現場で僕がすごく好きなのが『お疲れさまでした』という言葉です。撮影が終わると、皆さんで『お疲れさまでしたー!』と言い合って、お互いの労をねぎらいますよね。すごく素敵で、かわいらしい文化だなと感じました」と語った。また、カットがかかった後にスタッフが「チェックしまーす!」と言うのも好きで、「『チェックOKでーす!』という言葉も覚えました!」と笑顔を見せた。

これまでに好きになった日本の作品については、映画『クローズZERO』(2007年)を挙げつつ、普段はアニメをよく見ると明かし、『ONE PIECE』や『鬼滅の刃』(いずれもフジテレビ系)、『ブルーロック』(テレビ朝日系)、『BLEACH』(テレビ東京系)、『呪術廻戦』(TBS系)などを挙げた。『呪術廻戦』では五条悟が好きだと言い、「領域展開!」と話す場面もあった。最近は『VIVANT』でご一緒したことから、「今は堺さんの過去の作品を見たいと思っています」と語った。

視聴者へのメッセージとして、「ここからは本当にいろいろな要素が目白押しです。スリリングで緊張感もあって、でもすごく面白いです! そんな中でも、チョッキーは相変わらずチョッキーです(笑)。緊張感のある展開を少し和らげるような存在として、これからも登場します。ぜひチョッキーにも注目しながら、楽しみに見ていただけたらうれしいです!」と話した。

本編放送後に生放送・生配信中のTBSラジオ『VIVANT 悪役会議室』にゲスト出演した際には、日本とタイの撮影方法の違いについても明かしていた。タイでは同じシーンでもカットを細かく区切って撮影することが多いのに対し、『VIVANT』では一つのシーンを長く通して演じることに驚いたそうで、「感情がそのシーンごとにつながる」と感じ、共演者とも演技を合わせやすいこの撮影方法を気に入ったと話していた。

日本ならではの撮影方法に刺激を受け、共演者との関係を深めながら作り上げていったチョッキー。今後、緊迫する場面が増える中、オーム本人が語るように“緊張感を和らげる彩り”として、これからどんな姿を見せてくれるのか。第19話以降のさらなる活躍が期待される。

【編集部MEMO】スピンオフ企画の「VIVANT-Adventure Log-」はTVerで、「ドラム―VIVANT THE ORIGIN STORY―」、「チンギス―VIVANT THE ORIGIN STORY―」はU-NEXTでそれぞれ独占配信中。「VIVANT IMMERSIVE MISSION」はCREATIVE MUSEUM TOKYOにて開催中。