「こんなの誰にでもできる」という感覚が才能の証
「こんなこと、誰にでもできる」――そう思うことがあるだろう。しかし、作家の末吉宏臣氏は、その感覚こそが才能の証だと指摘する。「誰にでもできる」と思えることは、自分にとって自然で、かつ他者には難しいことだからだ。発信において、この「当たり前」を言語化できるかどうかが、言葉が人に刺さるかどうかの分かれ道になる。
映画やドラマに学ぶ、感動の構造
私たちが映画やドラマで感動するのは、主人公が困難にぶつかり、悩み、それを乗り越えようとする姿だ。末吉氏は、人生における失敗、挫折、コンプレックスはすべて、物語を面白くするスパイスであり、誰かを励ます材料になると語る。「傷つき、悩みながら生きるあなたの姿こそが、誰かの勇気になるのです」と強調する。
コンプレックスは専門分野である
鏡を見るたびにため息が出るようなコンプレックスや、人に言えない性格の悩み。実社会では隠すべき弱点とされがちだが、発信の世界では逆だ。そのマイナスこそが、あなたを唯一無二の存在にする大切な源になる。人は完璧な人間に憧れはするが、心から好きになることはないからだ。自分と同じ痛みを抱える人に心を許す。
弱さをさらけ出すことで生まれる共感
「どうしても片付けができなくて、自己嫌悪に陥ります」――そんなふうに勇気を出して弱さをさらけ出すと、読者との間にあった警戒心の壁が崩れ落ちる。「私もそうなんです」という深い共感の架け橋がかかるからだ。悩みが深ければ深いほど、無意識にそのことについて考え抜いてきたはずで、それはその悩みにおける専門家でもある。コンプレックスを克服した経験はもちろん、今まさに悩みの中にいるという事実さえも、同じ苦しみの中にいる人にとっては貴重な情報であり、救いになる。
「生きた言葉」が読者の心を掴む
末吉氏は、読者が求めているのは人間らしさのある「生きた言葉」だと述べる。完璧な文章ではなく、等身大の自分をさらけ出すことで、言葉に重みが生まれる。隠そうとして必死に塗り固めてきたコンプレックスこそ、実はあなたの一番深い価値が眠る場所なのだ。
子供時代の「好き」は今も変わらない
記事の後半では、子供時代に夢中になった「好き」が、大人になっても変わらず自分を支えていると説く。その「好き」を言語化し、発信することで、同じ趣味や関心を持つ人との繋がりが生まれる。末吉氏は「昨日までの自分と比べて、何が少し変わったか。まずはそこから書き始めてみてください」とアドバイスする。



