映画「プーチンの愛国教室」10月3日公開、アカデミー賞受賞作が描くロシアの愛国教育
映画「プーチンの愛国教室」10月3日公開、アカデミー賞受賞作

2026年の第98回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した映画「プーチンの愛国教室」が、10月3日からシアター・イメージフォーラム(東京都渋谷区)などで全国順次公開される。2022年2月のウクライナ全面侵攻を契機に、ロシア国内でプーチン政権への支持を促す愛国教育が吹き荒れる様子を描いたドキュメンタリーだ。

学校に届いた「愛国的な歌とスピーチ」の指示

ロシア・ウラル山脈のふもとにあるカラバシュ初等・中等学校で撮影担当教員として勤務していたパヴェル(パーシャ)・タランキン氏が、愛国教育に疑問を持ち、海外に広く知らせるために2年間にわたって撮影した映像などから構成されている。

侵攻直後、学校に「生徒に愛国的な歌とスピーチをさせろ」という指示が届く。パーシャは、学校が愛国教育に従っていることを証明するために、国旗掲揚やウクライナを非難する教育の場面などを撮影する。戦争を知らないのに、軍を支持する詩を書く少女らを撮影しながら、パーシャは「1人の愚か者の決断で世界が脅かされている」とつぶやく。

監督が語る作品の意義

パーシャは24年夏の卒業式で「正しい行いや愛のために、すべてを捨てるべき時もある。自分に正直に選んでください」と訴え、翌日、ロシアを出国する。

この映画は世界的に大きな反響を呼び、2026年の第98回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した。パーシャとともに共同監督を務めたデヴィッド・ボレンスタイン氏は「リベラルな制度と社会がいかに大切なのかを知らしめる作品だ」と語る。「パーシャは学校の中に非常にリベラルな空間を作っていた。人々が異なるアイデンティティーや考えを持つことができる教室だ。映画は、プーチンがそれを破壊していく過程を描いている」と語る。

なお、ロシアは国内配信を禁じている。この記事は有料記事のため、続きは有料会員限定で読むことができる。