阿岐本がにやりと笑い、日村の本気の姿勢に驚いた。日村は自分がいつの間にかスギモト電器のことを真剣に考えていたことに気づき、詫びを入れるが、阿岐本はその意欲を歓迎する。
阿岐本の反応と日村の戸惑い
「何だい。おめえはまったく乗り気じゃねえと思っていたのに、けっこうマジで考えてるじゃねえか」と阿岐本が言うと、日村ははっとした。たしかに、いつの間にかスギモト電器のことを真剣に考えるようになっていた。阿岐本に引きずられたのか……。
日村が「すみません。出過ぎたことを言いました」と謝罪すると、阿岐本は「いや。おめえがその気になってくれてうれしいよ」と返す。日村が「いや、その気になったわけじゃ……」と否定するも、阿岐本は「おめえの言うことにも一理あるが、それで昇さんを説得できるとも思えねえ」と述べる。
昇さん説得への模索と新たな展開
阿岐本が腕組みをしながら「さて、どうしたもんかな……」と考え込んだそのとき、日村の電話が振動した。