銀座のクラブに勤務する筆者が「夜の街に出没するちょっと残念なおじさん」をご紹介します。今回ご紹介するのは「え?これって同伴なの?」と戸惑うおじさんです。
暗黙のルールとは
ホステスを平日の営業日にお店の営業時間前の食事に誘う場合、それは原則として「同伴」とみなされるのがこの業界では暗黙のルールとされています。「同伴ってなんだ?」という方のために一応付け加えておくと、同伴とは、営業開始前にお客様とホステスが待ち合わせをして一緒に食事などを楽しんだ後、そのまま一緒に出勤することを指します。
その日はたしか金曜日で、年末の超繁忙期だったと思います。2週間ほど前にお客様から「食事をしたい」とお声がけがあり、当日はバッチリヘアメイクも済ませ、18時に銀座の会員制のレストランへ向かいました。そこで美味しい食事とお酒をご馳走になり、20時になったところで「では、そろそろお店へ」と彼に声をかけました。ところが……。
戸惑う彼の反応
「え?これって同伴なの?」「デートじゃなくて?」「同伴しないとダメ?アフターなら行けるんだけど」と、戸惑う彼。暗黙のルールとはいえ、事前に「これは同伴なのでそのつもりで来てくださいね」と確認しなくちゃいけないこともあるようです。「だまし討ちにあった」「ヒドイ」みたいな顔をされてしまいました。
漫画: ひえじまゆりこ
残酷な真実
残酷なことをひとつ告白すると、1度お金で買った女が、その後無償で何かに応じてくれるなんていうことは一般的には絶対にありません。いえ、絶対にとは言い切れませんが、何事も期待しすぎないことが大切です。「ない」と思っておいた方が無難です。
よって、年末の超繁忙期にバッチリヘアメイクまでしたホステスがおじさんと“デート”することはたぶんありません。お金払ったこと忘れたのかな。
まとめ
今回は「え?これって同伴なの?」と戸惑うおじさんについて解説しました。仮に私がOLさんで、OLさんとしておじさんと出会って、それから食事に出かけた先で私がいきなり「じゃあ、お店に行こうか」とか言い出したのだとしたら「え?これって同伴なの?」と、おじさんが戸惑うのは当然だと思います。当然だと思うし「これってだまし討ちなんじゃ……」と憤るのだって当然だと思います。
でもですよ。おじさんと私はちゃーんと「お客様とホステス」として出会い、おじさんはその上で接待サービスを受けてきたわけです。繰り返しになりますが、1度お金で買った女がその後無償で何かに応じてくれるなんていう奇跡はたぶん起こりえません。南無。
筆者プロフィール
みずえちゃん、1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務しながら、大阪北新地でキャバ嬢デビュー。現在は銀座のクラブに勤めるかたわら、フリーランスのライターとして活動している。



