藤井聡太棋聖が棋聖戦第2局も勝利、2連勝で防衛に王手
藤井聡太棋聖が棋聖戦第2局も勝利、2連勝

ヒューリック杯第97期棋聖戦五番勝負(主催:産経新聞社、日本将棋連盟)は、藤井聡太棋聖が先勝で迎えた第2局が6月19日、栃木県日光市の「日光金谷ホテル」で行われた。対局の結果、相掛かりの空中戦から抜け出した藤井棋聖が80手で勝利。スキのない指し回しで2勝0敗とし、防衛に迫っている。

藤井棋聖の横綱相撲

開幕戦は自陣角を駆使した丁寧な指し回しで挑戦者用意の力戦策を退けた藤井棋聖。後手番で迎えたこの日は服部七段の相掛かりを堂々と受けて立つ。7筋の歩を突いて先手の角の活用を阻んだのが積極策。実戦例がほとんどないなか、歩損の代償に飛車の可動域を奪って主導権を握った。服部七段としては左辺に跳ね出した桂の活用が命運を握る。

受けを基調にリードを奪った藤井棋聖に好手が続く。手を渡された中盤の局面で、ジッと自陣二段目に歩を謝ったのが形にこだわらない好手だった。先手は多少のリスクを負ってでも端にと金を作って踏み込むよりなく、このことについて服部七段は局後「歩を打たせてはいけなかったか」と後悔をのぞかせた。以降は藤井棋聖の独擅場になる。

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大きかった「飛車の3手詰」

辛抱の時間が続く挑戦者を尻目に、藤井棋聖は満を持して反撃開始。手にしたばかりの香を働かせるべく歩を突いて飛車取りをかけたのが決め手となった。見えづらい筋とはいえ実質的に飛車の3手詰となっており、この筋を軽視した服部七段としては大きな駒損で勝負所を失った格好。それでも、飛車を奪われてから20手近く粘った手順に執念が見え隠れする。

終局時刻は17時32分、最後自玉の寄り筋を認めた服部七段が投了。中盤の見損じが勝敗を分けたとはいえ、そこに至るまでの藤井棋聖の深い準備と丁寧な受けが存分に発揮された快勝譜となった。2連勝スタートとした藤井棋聖は7連覇まであと1勝。注目の第3局は7月1日(水)に静岡県沼津市の「沼津御用邸東附属邸第1学問所」で行われる。

藤井棋聖は局後「(3筋への飛車回りを)軽視していてうまく行っていないと思った」と中盤の苦労を語った(提供:日本将棋連盟)。

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