仕事一筋で生きてきたビジネスパーソンは、退職後に「残念な末路」を迎えるかもしれない――。そんな警鐘を鳴らすのは、『非学歴エリート』の著者である安井元康氏だ。平日は飲み会や仕事仲間とのゴルフに明け暮れ、退職後は家でゴロゴロするだけでは、家族からも煙たがられる存在になりかねないという。
趣味は「やらなくてもいい選択科目」だから難しい
多くのビジネスパーソンは、趣味を持つことの利点を理解していても、一歩踏み出せないでいる。安井氏はその理由を、仕事が「誰もがやらなければならない必修科目」であるのに対し、趣味や遊びは「やらなくてもいいのに、わざわざやる選択科目」だからだと説明する。
趣味や遊びは、仕事以上にクリエイティブさや自己理解が求められる行為だ。だからこそ、対象を探すのは難しく、難しいからやらないという悪循環に陥りがちだ。さらに、学生と比べて社会人には圧倒的な時間的制約がある。時間がないのである。
忙しい大人が趣味を選ぶ「8つの基準」
安井氏は、時間的制約のある大人が趣味を選ぶ際に考慮すべき8つの基準を提示している。これらの視点は、世の中に数多くある趣味の中から自分に合った対象を絞り込む助けになるという。
- 1人でもできること:複数人だと日程調整に時間がかかり、急な変更やキャンセルも多いため。
- お金のかからないこと:あくまでも遊びであり、余裕のあるリソースの活用が前提。
- 天候に左右されないこと:天候は自分でコントロールできないから。
- 短時間でもできること:隙間時間を有効に活用するため。
- 体力や年齢、体調を問わずできること:長く続けることが大事だから。
- 友人知人とのコミュニケーションや関係の潤滑油になること:家族や友人と楽しい時間を過ごせることがベスト。
- 健康維持に役立つこと:ビジネスパーソンとして体調管理は必須。
- 複数の趣味ポートフォリオを持つこと:天候や時間、メンバーに左右されずに自分の時間を過ごせるようにするため。
大いに遊ぶことの大切さ
安井氏は、時間がないからといって空いた時間をテレビやネット、SNSに費やすだけでは、日常に刺激が生まれず、人としての成長も成熟もないと指摘する。忙しい大人こそ、意識的に趣味や遊びに時間を割くべきだという。
退職後も充実した人生を送るためには、仕事以外の世界を持つことが不可欠だ。趣味は単なる暇つぶしではなく、自己成長や人間関係の深化にもつながる。安井氏の提唱する8つの基準を参考に、自分に合った趣味を見つけてみてはいかがだろうか。



