沖田臥竜の小説『木漏れ陽』が実写映画化されることが決まった。BABEL LABELが企画し、スターサンズが製作に参加。ドラマ『ムショぼけ』『インフォーマ』などを手がけた澤口明宏が監督・脚本を務め、本作で長編映画監督デビューを果たす。世界の主要映画祭への出品、2027年以降の全国公開を目指す。
主人公は元ヤクザのマンガ家志望、末期がんを宣告される
主人公の小泉は、家族のためにヤクザを辞め、かねてからの夢だったマンガ家を目指す男。月に2度会える幼い子どもたちを支えに描き続けていたが、ある日、末期がんを宣告される。残された時間の中で何を描き、子どもたちに何を遺せるのか。父親としての思いと夢への情熱、元ヤクザとしての過去や弟分との絆を描く。
『ヤクザと家族 The Family』『インフォーマ』などで組んできた沖田と藤井道人が立ち上げた企画。藤井の原案をもとに沖田が小説を書き上げ、映画では原作の監修も担当する。
沖田臥竜「号泣させてやろうではないか」
沖田は映画化にあたり、藤井との出会いが自身の「全てのメディアミックスの原点」だと振り返る。『木漏れ陽』の始まりについては、「サイゼリヤで撮った何気ない写真を藤井監督に送り、それが『木漏れ陽』のスタートになった」と明かした。
今回描く家族の物語には、「私が筆を握ったのだ。号泣させてやろうではないか」と意気込み、「誰かの心の片隅に『あの映画、面白かったね』と何年、経っても残ってくれますように」と語っている。
澤口明宏監督、ドキュメンタリータッチで家族の姿を描く
監督・脚本を務める澤口は、『ムショぼけ』『インフォーマ』でも沖田と仕事をともにしてきた。ドラマやプロモーション映像など幅広い分野で培った経験を生かし、本作ではドキュメンタリータッチの手法で、登場人物の息遣いや揺れる感情、家族の姿を描くという。
あわせて公開されたティザービジュアルには、主人公・小泉の生きがいである2人の子どもたちが、やわらかな木漏れ陽を背負う後ろ姿を捉えた写真を使用。写真は浅田政志、アートディレクションは吉良進太郎が担当した。
原作者と監督のコメント
沖田は「企画・プロデュースの藤井道人監督と映画『ヤクザと家族』で知り合い、『ムショぼけ』や『インフォーマ』シリーズを一緒に生み出してきた。私の場合、藤井監督との『出会い』が全てのメディアミックスの原点になっている。忘れもしない。サイゼリヤだ。サイゼリヤで撮った何気ない写真を藤井監督に送り、それが『木漏れ陽』のスタートになったのである」とコメント。
さらに「作り手がわくわくドキドキしなければ、人の心を鷲掴み、揺さぶるような物語なんて生まれてこない。私はいつも藤井監督から『沖田さん!次はこんなのをやりませんか!?』と連絡があるたびに、わくわくドキドキしながら、腕を鳴らすのである。今度は家族愛である。私が筆を握ったのだ。号泣させてやろうではないか。観てくれた全ての人々を私の地元・兵庫県尼崎市から、泣かせてやろうと思っている」と語った。
澤口は「原作を読んで、小泉と子どもたちが過ごす時間が、もう少し続いてほしいと思いました。ご飯を食べながら言い合いをして、くだらないことで笑い、眠る前にはいつもの言葉を交わす。読み終えたあとも、そんな何でもない時間が心に残っていました。だから、この親子の『今』を映画にしたいと思いました」とコメントしている。