名古屋鉄道が1996年に始めた、三河湾の離島・日間賀島(愛知県南知多町)でフグ料理を楽しむ観光プランが好調だ。10月から翌年4月に提供される「日間賀島のフグ」は地域ブランドとして定着。発売から30年の今季、名鉄や旅館組合は特別料理やプレゼント企画を実施し、さらなる誘客を図る。
プランの内容と料金
プランは名鉄全線のフリー切符、島へのアクセスを担うグループ会社の名鉄海上観光船のフリー切符(河和・師崎港~日間賀島・篠島港間)と、島内14旅館のいずれかで味わえるフグづくし料理をセットにしている。料金は内容によって異なるが、日帰りなら大人1万3800円(税込み)から。フグ漁の解禁に合わせ、今季は10月1日から始まった。
島の概要とフグプランの誕生
日間賀島は、南知多町の師崎港の沖合約2キロにある。周囲約5.5キロで、人口1556人、592世帯(2026年7月末現在)。名鉄名古屋駅(名古屋市)から特急で河和駅下車、河和港から観光船を利用して約2時間で島に着く。タコとフグの島として有名で、冬には多くの観光客がフグ料理を目当てに訪れる。
プランは観光客がほとんどいなくなる冬季の集客策として開発された。名鉄と島の旅館組合が冬の目玉を検討し、近海で水揚げされながら地元での消費が少なく、島外へ出荷されていたフグに着目。旅館組合側はフグを調理できる料理人の育成を進め、1996年に売り出した。初年度は約2千枚の販売だった。
30周年の特別企画
今季は30周年を記念し、特別料理として「ふぐづくし日帰り昼食デラックスプラン・宿泊プラン」を提供。さらに、新名物として「魚醬焼き」を打ち出し、島の新たな魅力としてPRしていく。名鉄や旅館組合はこれらの企画を通じて、冬の観光需要をさらに喚起し、島全体の活性化につなげたい考えだ。