通信制高校の現状と課題
現在、高校生の11人に1人が通信制高校に通っている。しかし、卒業後の進路には「見えない壁」が存在する。学歴だけでは測れない時代、新たな教育の形が求められている。
「さとのば大学」の取り組み
そんな中、地域を旅しながら学ぶ「さとのば大学」が注目を集めている。現在3年生の長曽凜也さんは、水産業について学んでいる。同大学の主宰者である信岡氏は、「ある上場企業の担当者が学生たちの発表を見る機会があったが、その評価は極めて高かった」と語る。学生たちは日々すべてのステップを自分自身で意思決定し、プロジェクトを動かしているため、面接などの場でも自分の活動を「自分ごと」として強い説得力を持って話すことができる。
卒業生の実績
実際、過去には卒業を前にして複数の地域や企業からアプローチを受け、「どこに行こうか迷っています」とうれしい悲鳴を上げる先輩や、新卒募集をしていない老舗和菓子店に自ら直談判して道を切り拓く卒業生もいるという。
教育の未来とギャップイヤーのすすめ
変化が激しく、過去の正解が通用しない不確実な時代、大学の価値は「どれだけ知識を詰め込んだか」という看板(学歴)だけでは測れなくなっている。本当に必要なのは、リアルな社会の荒波に揉まれながら、自分で問いを立て、多様な他者と協働して、自ら人生を切り拓いていく「人間力」と「自分への信頼」である。しかし、この選択は必ずしも最初から「4年間の大学進学」という形に縛られる必要はない。高校を卒業した後の「ギャップイヤー(休学・充電期間)」として活用し、各地を旅してみるのも一つの方法だ。第1期生の小曽根さんも、「4年という期間に縛られなくてもいい。まずは『味見』として、1週間でもいいから地域を試してみてほしい」と語っている。
今後のイベント
さとのば大学ではこの夏も、高校生のための「越境体験|SATONOVA SUMMER SCHOOL 2026」を開催する。気になった方は話を聞いてみてはいかがだろうか。



