自然や農村を描いたミレーやコローなどバルビゾン派を中心に、フランス絵画の名品を紹介する展覧会が、鏡野町市場の山田養蜂場ギャラリーで開かれている。芸術の秋に合わせ、同養蜂場が200点以上のコレクションを公開したもので、印象派のモネやルノワールら巨匠の作品も並び、来館者は多彩な画風に触れながら美の世界を堪能している。
ミレーとバルビゾン派の巨匠たち
タイトルは「ミレーとバルビゾン派の巨匠たち」。同派は19世紀半ば、パリ近郊のバルビゾン村で活動した画家の集まり。山田養蜂場では、自然や働く農民など同派の描く世界が地元の風景や企業理念に近いことから作品を収集し、毎年公開している。今回は農民画で知られるミレーに焦点を当てた。
蜜蜂との関わりがうかがえる作品
中でも蜜蜂との関わりがうかがえるのが「庭にて」。自宅裏庭の巣箱近くで子どもがくつろぐ様子と言われ、家族に向けたまなざしが温かい。また、夕暮れにたたずむ羊飼いの女性を描いた初出品作は、神聖で厳かな雰囲気さえ漂う。
同派を代表する一人、ルソーが保護活動にまで関わったという同村そばのフォンテーヌブローの森。生い茂る木々を捉えた作品は、差し込む光が岩や草木を照らし、森の力強さや生命力まで伝わってくる。
ルノワールがリンゴに手を差し伸べた息子ジャンを描いた作品は、その表情がとても愛らしく、ほのぼのとした光景が心を和ませる。
開催概要と予約方法
ギャラリー担当の黒瀬かおりさんは「農村や森の美しい情景を切り取った作品が多く、実りの秋にぴったり。いろんな作風や個性を楽しんで」と話している。
公開は17、18日、31日~11月4日、7~9日、14、15日、21~29日で、各日とも午前10時~正午、午後2~4時の各2時間(11月15、25日は午後のみ)。完全予約の入れ替え制で各回とも先着60人。一般2000円、中高大生1000円、小学生500円。同ギャラリーの専用予約フォームから申し込むことができる。