千葉県産米「粒すけ」が食味ランク最高位「特A」を初めて獲得
千葉県が独自に開発した米の品種「粒すけ」が、日本穀物検定協会が実施する2025年産「米の食味ランキング」において、最高位とされる「特A」を初めて獲得した。この評価は、県南地区で栽培された「粒すけ」に対して与えられ、県北地区の同品種は「A」ランクとなった。千葉県内で「特A」を獲得するのは、2021年産のコシヒカリ(県南)以来の快挙である。
食味ランキングの審査内容と結果
2月下旬に発表された食味ランキングでは、全国から144の産地品種が出品され、複数産地のコシヒカリをブレンドした基準米と比較して、外観、香り、味など6項目で審査が行われた。評価は5段階で行われ、「特A」に選ばれたのは43点のみであった。「粒すけ」はこの厳しい審査を突破し、初めて最高位を獲得した。
県内の他の品種では、コシヒカリの県北産、ふさおとめの県北・県南産がともに「A」ランクとなっており、「粒すけ」の優位性が際立つ結果となった。
「粒すけ」の特徴と栽培上の利点
「粒すけ」は2020年産から一般栽培が始まった比較的新しい品種で、粒が大きく食べ応えがあることが特徴である。味の面では、主力品種であるコシヒカリと同等以上のおいしさを誇るが、2025年産における県内の作付け割合は、コシヒカリの51.7%に対して5.9%とまだ低い水準にある。
千葉県生産振興課の担当者は、「粒すけは茎が短く倒れにくいなど、栽培上の利点も多い。需要が高まれば、生産者がコシヒカリから切り替える動きが進む可能性がある」と期待を寄せている。また、今回の「特A」獲得の要因として、生産者の適切な水管理など栽培技術の高さを挙げ、県は優良産地の調査・分析を進め、県全域の生産者にフィードバックする方針を示した。
県議会での議論と今後の展望
この成果は、3月5日に開催された千葉県議会農林水産常任委員会でも話題となった。伊藤昌弘議員(自民党)は、「何年か連続して『特A』を獲得することが重要だ。生産を拡大し、県全域で特Aとなるよう県も支援を強化してほしい」と要望した。
県の担当者は、「県オリジナルの品種である『粒すけ』が、県内外の消費者に手に取ってもらうきっかけになれば」と述べ、ブランド力向上への意欲を示している。今後は、生産拡大と品質維持の両立が課題となりそうだ。



