愛知県知事、ベトナム・タイで中部空港路線拡大を要請 国際線回復へ
愛知県知事、ベトナム・タイで中部空港路線拡大要請

大村知事、ベトナム・タイでトップセールス

今月東南アジア3か国を訪問した愛知県の大村秀章知事は、ベトナムとタイで航空会社の首脳と相次いで会談し、中部国際空港(愛知県常滑市)とを結ぶ路線の拡大を要請した。同空港は国際線の減便が続いており、路線網の立て直しを図る狙いがある。

タイで運輸相と協力覚書、増便要請

タイでは7日、バンコクでピパット・ラチャキットプラカーン副首相兼運輸相と会談し、運輸省とインフラ・交通分野の協力覚書を締結した。大村知事は中部発着便の拡充を要請し、ピパット氏はタイ国際航空に増便を働きかける考えを示した。

大村知事は同社も訪問し、タマヌーン・クプラサート営業統括責任者らに増便を要請。同社は機材を大型化し、現行路線を拡充する方向で前向きに検討する方針を明らかにした。

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ベトナムではベトジェットエアと新路線検討

ベトナムでは8日、ホーチミン市で格安航空会社(LCC)の「ベトジェットエア」のグエン・ターン・ソン最高経営責任者(CEO)と会い、中部便の維持と拡大を求めた。ソン氏は、ベトナム中部の都市ダナンとを結ぶ新規路線開設を検討していることを明らかにした。

大村知事は5月にも米・テキサス州を訪問し、ダラス・フォートワース国際空港との直行便就航に向け、地元政界に働きかけている。

中部空港の苦境:国際線はコロナ前の6割未満

トップセールスの背景には、中部空港が置かれた苦境がある。14日の定例記者会見で大村知事は、同空港の国際線がコロナ禍前の6割未満にしか回復していないと説明。日中関係悪化による中国便の落ち込みに加え、羽田、成田などの主要空港を優先する航空会社の経営方針も影響していると分析した。デトロイトなど北米路線は再開せず、欧州もフィンランド航空のヘルシンキ便のみにとどまる。

今後の展望:代替滑走路や国際イベントに期待

中部空港は代替滑走路の供用を予定し、発着能力を2割ほど増やす計画も進める。秋のアジア・アジアパラ競技大会や、名古屋市内で来年開かれるアジア開発銀行年次総会による需要にも期待を寄せる。

ただ、JR東海は新幹線による選手輸送の強化を表明しており、空港利用にどこまでつながるかは見通せない状況にある。

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