千里阪急ホテル、56年の歴史に幕 1970年大阪万博で開業、3月末閉館へ
千里阪急ホテル、56年の歴史に幕 3月末閉館

千里阪急ホテル、56年の歴史に幕 1970年大阪万博で開業、3月末閉館へ

大阪万博が開催された1970年にオープンした「千里阪急ホテル」(大阪府豊中市)が、約1か月後の3月末で閉館する。万博期間中は世界各国からの来場者らの宿泊先として、閉幕以降は千里ニュータウンなど地域に根ざしたホテルとして広く利用された。跡地は周辺エリアと合わせて再開発され、大型商業施設や広場に生まれ変わる予定だ。

ヨーロッパスタイルのリゾートホテルとして開業

同ホテルは1970年3月、大阪万博開催に伴う千里中央地区の開発の一環で開業した。ヨーロッパスタイルの外観や当時珍しかったプールを備えたリゾートホテルで、同じ北摂地域にある大阪(伊丹)空港との交通の便の良さを売りとし、開業当時のチラシには「都心から15分、空港から10分、万国博会場へ3分」の文字が躍った。

結婚式場としても人気、地域に支えられた歴史

大阪万博閉幕後、宴会場を備えた建物を増築。周囲の自然を生かした「緑が見える結婚式場」として人気を呼んだ。アルバイト経験を含めて同ホテルに20年以上勤め、自身も挙式したという荒木渚マネージャーは「千里阪急ホテルで結婚式を挙げることがステータス、という時代もあった」と振り返る。

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千里ニュータウンに住む親と帰省した子や孫がレストランで一緒に食事を楽しむなど地元住民らに親しまれてきたが、開業から半世紀が経過して設備の老朽化が目立つようになり、年度末で営業を終了すると決めた。

閉館に向けた特別イベントと感謝の声

同ホテルによると、営業終了が発表されて以降、「両親と同じ場所で結婚式を挙げたい」として式場を予約した人や「閉館を前にもう一度泊まりに来た」といった人がいたという。

閉館に向け、「フィナーレ」と銘打ったイベントを開催中で、レストランでは特別なメニューを用意しているほか、1階ロビーには開業からの歴史をパネルで紹介する「メモリアルブース」を設置。メッセージボードには「子どもの頃からたくさんお世話になりました」「建築が美しくて大好きでした」などの思い出や惜しむ声が寄せられている。

荒木マネージャーは「地域の方に支えていただき、56年の歴史を刻むことができた。感謝の気持ちで最後までサービスを尽くしたい」と話している。

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