サンマ漁の主力である棒受け網漁が10日に解禁され、北海道根室市の花咲港からは午前0時ごろ、漁船が一斉に出港した。水産庁によると、日本の漁船が操業する漁場へのサンマの来遊量は昨年を下回り、大きさも小ぶりとなる見通しだ。
集魚灯で網に誘導、船員は意気込み
棒受け網漁は、サンマが光に集まる習性を利用し、集魚灯で魚群を網に誘導する漁法。出港前、50代の船員は「燃料代も高くなっている。たくさん取りたい」と意気込みを語った。
港では船員の家族や友人らが「けがなく頑張って」などと声をかけ、集魚灯を光らせながら遠ざかる漁船を見送った。
近年の水揚げは低水準、今季はロシア水域操業見送り
全国さんま棒受網漁業協同組合(東京)によると、2025年の全国のサンマ水揚げ量は6万4738トンで、2024年の約1.7倍だったが、豊漁だった2007~2009年と比べると2割程度の水準にとどまる。
近年は主に北海道から東の公海で漁をした後、ロシア水域を含む近海でも漁を行うが、今季は漁業交渉の妥結が遅れたことなどを受け、ロシア水域での操業を見送る。



