松林の先に広がる浮世絵の世界 静岡「三保松原」の魅力を現地取材
松林の先に広がる浮世絵の世界 静岡「三保松原」の魅力

静岡市清水区の三保半島に広がる三保松原は、駿河湾越しに富士山が望める日本を代表する景勝地として知られる。江戸時代には徳川家の歴代将軍からも保護され、多くの芸術作品に描かれてきた。平成25年には世界文化遺産「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」に構成資産として登録され、国内外から多くの観光客が訪れる人気スポットとなっている。

約7キロにわたる松林と絶景

駿河湾に突き出した三保半島の南東側の海岸線には約7キロにわたって松林が続く。この松林を抜けて浜に出ると、視界は一挙に広がる。青い海、緑の松原、そして雄大な富士山。この三つが一つの風景に収まる。

取材日は富士山に多くの雲がかかっていたが、神奈川県から観光で訪れたという60代の女性は「浮世絵に出てくる景色そのままですね」と満足げだった。

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三保松原を深く知る「みほしるべ」

三保松原の魅力は自然の景観にとどまらない。古くから富士山を仰ぎ見る聖地として人々の信仰を集め、文学や絵画、能、歌舞伎、浮世絵など数多くの芸術作品を生み出す源泉となってきた。

そんな三保松原を深く知るための拠点となるのが、海岸への入り口付近にある静岡市三保松原文化創造センター「みほしるべ」だ。三保松原を知るための道しるべ、という意味を込めて命名された同館は、31年3月に開館し、令和7年までに300万人が訪れた。

三保半島の地形や松原の成り立ち、富士山信仰、三保松原から生まれた芸術作品、松原の保全活動などを、自然科学と人文科学の両面から紹介している。現地を訪れる際はまず立ち寄りたい。

みほしるべの主事、五十嵐遥さんも「歴史や文化を知ることで、景色や松の木々にもより深みが感じられると思います」と太鼓判を押す。

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