星野リゾートが展開する「界 松本」(長野県・浅間温泉)は8月4日、全館リニューアルオープンする。
同施設が位置する浅間温泉は、古くから城下町・松本の奥座敷として栄えた歴史ある温泉地。松本市は民芸運動の息吹が残り、クラシック音楽が街に響く「楽都」としても知られる。同施設は、この地に息づく豊かな工芸文化と音楽の歴史を尊重し、未来へと継承する温泉旅館を目指す。宿のコンセプトは「松本エレガンテに浸る湯宿」だ。
「エレガンテ」とは、贅沢や優雅を意味するイタリア語で、建築・音楽・ワインが響き合うさまを表現している。温泉、地元信州のワイン、音楽、そして松本の工芸文化に触れる新たなスモールラグジュアリーな滞在を提供する。
信州ワインとイタリアン、50種類のペアリング
食事は、従来の会席料理から信州ならではの食材を生かしたイタリアンへ刷新。レンガ調のタイルをあしらった半個室の空間で堪能できる。冷涼な気候が育む信州産のワインを50種類厳選し、料理一皿ごとにその魅力を引き立て合うペアリングを用意する。
最初の一品「ストゥツキーノ(小前菜)」はピアノをモチーフにしたオリジナルの器で提供。合わせるワインは「サンサンワイナリー」の「ブリュットブラン」だ。シャンパーニュと同様の瓶内二次発酵ワインで、きめ細やかな泡や品種由来の酸味が特徴。6種の前菜いずれにもよく合うスパークリングワインとなっている。
全室を音楽の「楽」がテーマの「GAKUの間」に
客室はすべて、松本が育んできた音楽の「楽」をテーマにしたご当地部屋「GAKUの間」に生まれ変わる。全室に、ギター塗装の高度な技術を応用した工芸品「松本渓声(けいせい)塗り」のアートや、レコードプレーヤー、スピーカーを完備した。
「GAKUスイート」には、客室専用のピアノを配した広々としたリビングスペースを設け、音楽に包まれる上質な空間を提供。温泉露天風呂に加え、心身を潤すプライベートサウナと専用の水風呂も完備する。テラスにはスピーカーとデイベッドを用意し、外気浴中も心地よい音楽に浸れる。
毎晩開催の「ソノリティコンサート」
高さ10mの吹き抜け構造を生かした音響効果のあるロビーでは、毎晩、ご当地楽「ソノリティコンサート」を開催する。リニューアルにより、ロビーは360度どこを見渡しても松本の豊かな文化を体感できる建築デザインへと進化した。
空間内には、ギターの生産が盛んな松本市にちなみ、加工前の木や職人の道具、楽器の制作過程を伝える展示のほか、2本のギターが配されている。コンサートの冒頭では、使用する木材の種類による音色の特性をスタッフが解説。日によって演奏される楽器が異なるため、弦楽器が持つ多様な響きに触れられる。
ロビーに新設の「NAGANO WINE BAR」
ロビー空間には、新たにワインバーが誕生する。緩やかな曲線を描く半円形のカウンターは演奏スペースの隣に位置し、どの席からも生演奏を間近に鑑賞できる設計だ。
ワインバーでは、松本市と広域連携している「桔梗ヶ原ワインバレー」のワイナリーで醸造されたワインを中心に、地元信州のワインを厳選して提供する。桔梗ヶ原ワインバレーは約130年前からワイン醸造を行い、長野県内にワイン文化を根付かせてきた。標高700mの高地がもたらす気候風土を生かした独自の個性を体感できるよう、長野県産から厳選した5銘柄をグラスで用意する。
8種13通りの館内湯めぐり
松本城主の御殿湯が設けられていた歴史を持つ浅間温泉。同施設では、その名湯を引いた広々とした内風呂や露天風呂をはじめ、身体を優しく温める「ラディアントバス」、檜の芳香が広がる「檜おがくず風呂」、浮力に身を任せてリラックスする「寝湯」など、8種13通りもの多彩な湯浴みを楽しめる。
大浴場で入浴した後は、新設された湯上り処で、信州の恵みであるりんごを使用した「りんご酢」で水分を補給しながら、ゆっくりと身体を休められる。料金は1泊41,000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、夕朝食付)。



