生湯葉シホのエッセイ集「はじめてたこ焼きを食べた日のこと」が書籍化、日常の気づきを繊細に描く
生湯葉シホのエッセイ集が書籍化、日常の気づきを描く

生湯葉シホのエッセイ集「はじめてたこ焼きを食べた日のこと」が中央公論新社から出版

エッセイストの生湯葉シホさん(33)が、大手小町で連載してきた「生湯葉シホの生の声」が、中央公論新社から書籍化されました。タイトルは「はじめてたこ焼きを食べた日のこと」で、税別価格は1900円です。この本は、暮らしの中でふと蘇る幼少期の記憶や、コロナ禍で抱いた閉塞感、30代に入って新たに見つけた楽しみなど、身近な出来事を繊細かつ大胆な視点で描いています。

連載から厳選された29編に新たな書き下ろしを追加

「生湯葉シホの生の声」は2021年1月に連載が始まり、これまでに99編のエッセーが掲載されてきました。書籍には、この中からよりすぐった29編に、新たに書き下ろした2編が加えられています。生湯葉さんは、選考の視点について、「連載がコロナ禍の最中に始まったため、当時の閉塞感を感じられる作品と、日々の中での小さな冒険を意識して選びました」と語ります。例えば、「部屋の窓を開けた」というささやかな出来事から気づかされたことを取り上げ、日常の小さな変化に焦点を当てています。

お気に入りの作品と内気な自分らしさ

生湯葉さんが特に気に入っている作品は、書籍名にもなった「はじめてたこ焼きを食べた日のこと」と、書籍の冒頭に掲載された「今夜タンゴを聴きにいく」です。どちらも初めての体験について書かれており、「一人で予約なしでタンゴショーの店に飛び込むなど、大胆な行動に自分自身が驚く瞬間を描いています」と説明します。これらの作品は、大きな出来事ではなく、ささやかな変化を通じて自分らしさを見つける過程を表現しています。

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また、生湯葉さんは子どもの頃から内気で、思っていることをうまく口に出せない性格だったと振り返ります。コミュニケーションに苦手意識を持つ人々に向けて、「私のエッセーがウェブの片隅で見つかり、『ちょっとこれ、わかる』と思ってほしい」と語り、内気な視点が世の中とつながる可能性を信じています。書籍には収録されていませんが、大手小町初掲載のエッセー「電話が怖くてたまらない 言いたいことが言い出せない」では、実体験に基づくもどかしさを率直に綴っています。

日常に吹く新しい風へのメッセージ

生湯葉さんは、大手小町の読者に向けて、「たこ焼きを食べるようなありふれたことでも、日常に新しい風が吹くことがある」とメッセージを送ります。20代や30代でマンネリ感を感じることもあるが、大きくライフステージが変わらなくても、ささやかな変化は存在すると強調します。彼女のエッセーを読むことで、そんな気づきを感じてもらえれば嬉しいと結んでいます。

生湯葉シホさんは1992年生まれで東京都在住のライター兼エッセイストです。Webを中心に取材記事やエッセーを執筆しており、この書籍は彼女の初めての単行本となります。日常のリアルな体験を紡ぐ彼女の言葉が、多くの読者に共感を呼ぶことが期待されます。

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