Windows Latestは8月12日(現地時間)、Windows 11の「低遅延プロファイル」が一般的なアプリの起動時にも機能するようになったと伝えた。8月のセキュリティ更新プログラム「KB5121003」で強化されたもので、ChromeやPowerPointなど複数のアプリでCPUの動作周波数が大きく上昇することを確認。天気アプリを使った比較動画では、起動時間が約7秒から約3秒に短縮する様子も確認された。
低遅延プロファイルの仕組みと検証結果
低遅延プロファイルは、ユーザーが操作した瞬間にCPU周波数を最大近くまで引き上げ、負荷の低下とともにアイドル状態へ戻す仕組みだ。アプリの起動時など、事前に負荷の急激な上昇が予想される条件下において機能し、もたつきの発生を抑制する。
Windows LatestがIntel Core i5-13420H(4つのPコア、4つのEコア)を搭載したPCで検証したところ、KB5121003の適用後はアプリの起動と同時にCPUの動作周波数が大きく上昇した。Pコアは最大動作周波数の4.6GHz近くに達し、Eコアも2GHzを大きく上回ったという。いずれもアップデート適用前に確認されたアイドル時の動作周波数を大きく上回る。
複数アプリでの効果と起動時間の短縮
Windows Latestによると、メモ帳、Epic Games Store、電卓、Chrome、PowerPoint、VLCなど、検証した複数のアプリで同様の挙動が確認された。
特に大きな違いが見られたのが、WebView2ベースの天気アプリだ。公開された比較動画では、低遅延プロファイルが機能する環境では約3秒で起動したのに対し、機能していない環境では約7秒を要している。検証環境やアプリによって効果は異なると考えられるものの、低遅延プロファイルによる起動時の応答性向上を確認できる結果となった。
段階的な展開と手動有効化の注意点
低遅延プロファイルは段階的に展開されているため、KB5121003をインストールしたすべての環境ですぐに利用できるとは限らない。ViVeToolを使って強制的に有効化する方法もあるが、Windows Latestは今後数週間以内に展開が完了するとみており、KB5121003適用後に手動で有効化することは推奨していない。



