MicrosoftがWSL 3の存在を否定、WSL Containersの提供を発表
MicrosoftがWSL 3否定、WSL Containers提供へ

Windows Latestは6月28日、MicrosoftがWSL 3の存在を否定し、正しくはWSL Containersが提供間近であることを発表したと伝えた。この情報は、Windows Subsystem for Linux(WSL)を担当するCraig Loewen氏の投稿で明らかになった。

WSL 3の誤解と真相

Loewen氏によれば、WSL 3という名称は現時点で存在せず、一部報道で取り上げられた内容はWSL Containersに関するものだという。この誤解はBuild 2026で示された新機能の名称が略称と重なったことから生まれた。MicrosoftはWSL Containersの提供を近く開始するとしている。

WSL Containersとは何か

WSLはWindows上でLinux環境を扱う仕組みとして進化してきた。初期のWSL 1はシステムコール変換による実装で、Linuxカーネルを含まない構造だった。2019年に登場したWSL 2は軽量VM上でLinuxカーネルを動作させる方式へ移行し、コンテナ技術の利用が可能になった。

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今回のWSL Containers(WSLC)は、このWSL 2の基盤を生かしつつ、Windows上でLinuxコンテナを直接扱えるようにする追加機能に位置づけられる。従来、WindowsでLinuxコンテナを扱う際は、Docker Desktopなどの外部ツールを利用するケースが一般的だった。WSL Containersでは、こうしたLinuxコンテナの実行環境をWSLに統合し、Windows標準の仕組みとして利用できるようにする。

なお、WSL ContainersはDocker Desktopを直ちに置き換えるものではなく、Windows上でLinuxコンテナをより利用しやすくする新たな実行基盤となる。

具体的な機能と利点

具体的にはコマンド「wslc.exe」を用いることで、追加の外部ツールを導入せずにコンテナの構築や実行を可能にする。操作体系はDockerに近く、開発者が新たな学習を強いられにくい設計となっている。また、GPUを利用した処理にも対応し、AI関連のワークロードや計算処理をLinuxコンテナで扱えるようになる。

企業向けの管理面でも強化が図られている。WSL Containersは既存のWindows管理インフラストラクチャに統合され、グループポリシーなどを利用したコンテナの実行制御や、標準のWindows監査ツールによるコンテナの確認などが利用できる。これにより、外部ツールを別途管理する必要がなくなり、運用負担の軽減につながると期待されている。

WSL Containersの導入方法

Microsoftは6月30日、WSL Containersのパブリックプレビュー版を公開した。WSL ContainersはWSLに含まれているため、インストールには「wsl.exe」コマンドまたはインストールパッケージの利用が必要となる。

コマンドを使用したインストール手順は、「WSL のインストール | Microsoft Learn」で解説されているとおり。具体的には「wsl.exe --update --pre-release」を実行する。

インストールパッケージは「Release 2.9.3 · microsoft/WSL · GitHub」から入手可能。正式バージョンに関する概要やインストール手順などの詳細は、ステップバイステップガイドの「Get started with containers on WSL | Microsoft Learn」が詳しい。

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