AIスタートアップ「コーギ」、寝食共にするモーレツ勤務で世界に挑む
AIスタートアップ「コーギ」、寝食共にするモーレツ勤務で世界に挑む

サンフランシスコ中心部のビルに入るAIスタートアップ「コーギ」のオフィスには、床にマットレスが敷かれ、毛布や携帯電話の充電器が無造作に散らかっている。創業者で最高経営責任者(CEO)のニコ・ラクアさん(25)にとって、ここは職場兼寝室だ。

週7日働く意欲がある人だけ

仕事に専念できるよう食堂もあり、専属のシェフが1日3食を用意する。従業員は「週7日働く意欲がある人」だけ。新入社員には歓迎ギフトとして、オフィスで寝るマットレスが贈られる。どこか学生の合宿所のような熱気がオフィス内に満ちていた。

「いまはAIが世界を激変させる歴史上でも特別な時期。少しでも多く努力すれば、500年後も語り継がれるような偉業を成し遂げられる可能性が高まる」とラクアさんは話す。

保険業界を変えるAI

この会社は、AIで保険業界を変革しようとしている。従来の保険会社では数週間かかった紙の審査をAIによって数分に短縮。コストも削減した。シカゴやダラス、ロンドンにも拠点を広げている。

ラクアさんは、神経科学を専攻したコロンビア大を飛び級で卒業。「数十年間、変わらなかった巨大な規制をAIで作り替えたい」と起業した。

スタンフォード大を中退したエミリー・ユアンさん(23)は、同じ思いを共有する共同創業者だ。「社員は起業経験がある人ばかりで、仕事を強制しているわけではない」という。