愛知・名古屋アジア大会は25日夜、金城ふ頭駅前特設コート(名古屋市港区)でバスケットボール3人制女子「3x3」の決勝が行われ、日本がアジア大会初の金メダルを獲得した。東海地方ゆかりの4選手は試合終了後、肩を抱き合い、輪になると花びらが開くように四方に横になり、喜びを表現した。
地元開催での金メダルに歓喜
「最高。地元の愛知で開催された大会で、金メダルを取れたことが本当にうれしい」と、大会直前に故障選手の代わりに招集され、優勝に貢献した愛知県長久手市出身の平下結貴選手(23)は満面の笑みを見せた。
4選手は平下選手と同じトヨタ紡織(愛知県刈谷市)の西ファトゥマ七南選手(22)、三菱電機(名古屋市東区)の山本遥香選手(22)、シャンソン化粧品(静岡市)の堀内桜花選手(20)。さらに、デンソー(刈谷市)の伊集南さんが指揮を執るなど、東海地方ゆかりの選手たちが成し遂げた。
崖っぷちからの逆転劇
金メダルへの道は崖っぷちからだった。21日は「日本の一番の武器」としていた2点シュートが強風にあおられて決まらず、予選グループはまさかの連敗スタート。平下選手は「私が入って勝てなくなった……」と自分を責めたと打ち明けた。伊集コーチが「苦しい時に、仲間を信じて一つになれる。そんな人間性を持った選手を選んだ」と話すように、大きくつまずきながらも踏ん張った。
「目標は一つ。金メダル」(山本選手)と重点を置く戦術を見直し、「自分たちの強みを再確認した」(西選手)。攻撃では動き回って相手を翻弄してはゴール下に切り込み、守備では大柄な相手に体を張り続けた。
決勝で花開いた2点シュート
23日にウズベキスタンに勝ち、グループ3位で辛くも決勝トーナメントに進出すると、準々決勝で難敵の中国に17―16で競り勝ち、自信がよみがえった。
準決勝で韓国に完勝し、臨んだフィリピンとの決勝。初戦で7本放った2点シュートがすべてはずれた平下選手だったが、決勝では4本中3本の2点シュートを決めた。3本目は「私が決める」と家族も見守る応援席を背に放ったシュート。アジアの頂点を決める21点目が入ると、歓喜の輪ができた。