レバレジーズが7月8日に発表した「AI時代の転職活動に関する調査」によると、直近3年以内に正社員として転職活動を行った515人のうち、約3割が面接日程が合わずに選考を辞退した経験があることが明らかになった。また、8割超が転職活動で何らかの苦労を経験しており、特に書類作成や在職中の時間調整が大きな壁となっている。
転職活動の苦労:8割超が経験、書類作成が最大の負担
転職活動を進める中で苦労した経験があるか尋ねたところ、「非常にある」が39.6%、「ややある」が42.7%で、合計82.3%が苦労を感じていた。具体的な内容では、「履歴書・職務経歴書を作成する時間や手間がかかる」が55.4%で最多。次いで「前職(当時の在籍企業)の業務が忙しく、面接時間の確保や調整が難しい」が42.7%だった。転職活動時の状況については、78.6%が企業に「在籍中」と回答しており、仕事と両立しながらの活動が一般的であることがうかがえる。
AI活用は28.5%、主に書類作成に利用
直近3年以内の転職活動でAIを利用した人は28.5%だった。年代別では20~30代が34.3%、40~50代が25.4%と、若い世代ほどAI活用が進んでいる。主な用途は「履歴書や職務経歴書の文章作成」が81.0%で圧倒的に多く、AIが書類作成の負担軽減に役立っている実態が浮き彫りになった。
在職中の活動中断や面接辞退の実態
当時の在籍企業の業務が忙しく、転職活動を一時的に中断した経験については、「何度もある」が30.6%、「1~2回程度ある」が25.7%で、半数以上(56.3%)が中断を経験していた。また、「面接の日程が合わずにその企業の選考を辞退した経験がある」と答えた人は29.9%に上った。
面接の内容や面接官の対応を理由に、その企業の選考を辞退しようと考えた経験がある人は46.1%だった。その理由として、「面接官の高圧的な態度や、不快な言動があった」が58.2%で最多。「自分の経歴やスキルを正しく理解しようとする姿勢が感じられなかった」が33.0%で続いた。
AI面接の経験と受容度:1次面接では肯定的、最終面接は否定的
AI面接を実際に受験した経験がある人は7.8%にとどまったが、企業の面接がAI面接に置き換わることへの賛否を聞いたところ、1次面接については「ポジティブ」「どちらかというとポジティブ」の合計が29.7%となり、「ネガティブ」「どちらかというとネガティブ」の合計18.2%を上回った。ポジティブな理由としては、「面接官の態度や相性に左右されず、公平に評価される」が54.2%で最多。「24時間いつでも受けられる」が31.4%で続き、公平性と利便性への期待が大きい。
一方、最終面接のAI化については、「ネガティブ」が33.0%で「ポジティブ」の18.2%を大きく上回った。ネガティブな理由では、「自分の熱意や人柄が正確に伝わらなそうだから」が47.6%、「面接官のリアクションがなく手応えが感じにくい」が41.8%だった。
HRテック事業部 事業部長でNALYSYS事業責任者の大滝圭修氏は、在職中の転職活動では書類作成や面接日程の調整が大きな負担になっていると指摘。1次面接におけるAI活用について一定の支持が得られたことを踏まえ、「AIが担う工程と人が担う工程を適切に切り分けることが重要になる」との見方を示した。
この調査は6月5日~8日、直近3年以内に正社員として転職活動を行った経験のある人を対象にインターネットで実施され、有効回答数は515人。



