マイナビニュース会員のビジネスパーソン492人を対象にした調査(2026年6月23日~7月20日)で、職場でスマホ撮影をした経験がある352人のうち、58.2%(205人)が社内の撮影・投稿ルールの内容を「把握していない」ことが明らかになった。ルールを把握している人は41.8%にとどまった。
ルール把握層ほどSNS投稿に寛容な逆説
さらに、ルールを把握している層(147人)と把握していない層(205人)で、職場写真のSNS投稿に対する許容度を比べると、把握層のほうが寛容な傾向が浮かび上がった。例えば「飲み会写真をSNSに投稿」は把握層で32.7%、未把握層で18.0%と14.6ポイントの差があった。業務チャット画面の投稿(15.6%対5.4%)、社内セルフィーの無断投稿(15.6%対6.3%)、社内風景・デスクの投稿(21.8%対12.7%)でも同様の傾向だった。逆に「あてはまるものはない(=どれも許容しない)」は未把握層で28.8%と把握層の15.0%を大きく上回った。
注意点:因果関係は断定できず
ただし、この結果は「ルールを把握しているから投稿に前向き」と単純に解釈できない。撮影や投稿の機会が多い職場ほどルールが整備・周知されている可能性があり、原因と結果の向きは特定できない。
現場の声に見る判断の難しさ
自由回答では、撮影に戸惑った事例が寄せられた。34歳女性(公共サービス)は「後輩がごく自然にスマホで資料を撮影していて驚きました。自分で見るだけなら別にいいのか…と思いましたが、なんとなくソワッとしました」と語る。27歳男性(IT技術職)は「オフィスの写真を撮っているとき、パソコンの画面が映り込んでいた」と指摘。41歳男性(公共サービス)は「職場で撮影した写真の背景に個人情報が半分映り込んでいた事に気づき、SNSへのアップロードを取り止めた」と振り返る。52歳男性(クリエイティブ)は「社内で競合の製品を使っているところを動画撮影していた。アップ直前に止めたけど」とヒヤリハットを明かした。
必要なのは具体的な基準
ルールを知っていることと、実際に手を止められるかは別問題。社内では、撮影可能な場所や対象、公開範囲の違い、迷ったときの確認先まで具体的に伝えることが求められる。



