SNSで見つけた物件をLINEで内見予約し、数千万円のマンションを購入する――。ポータルサイトで探し、店舗を巡るのではなく、SNS経由で家を買う人が増えている。SNS不動産サービスを展開するファンズ不動産(東京都世田谷区)に話を聞いた。
SNSで家を買う人が増加
路面店を持たないファンズ不動産は、設立から2年8カ月で取扱件数が累計500件を超えた。同社は「キュレーター」と呼ばれる12人のインフルエンサーと提携し、キュレーターがInstagramなどで物件を紹介。興味を持った人がファンズ不動産主催の内覧会に足を運ぶという流れだ。
内覧会に集まる30~50人のうち、実際に家の購入に至るのは1人程度だが、残る人は家探しを続ける見込み客としてLINEに登録する。その数は2万人に達し、次の成約を生む母数になっている。
きっかけは金銭サービス「ファンズ」
事業の原点は、親会社の金銭サービス「ファンズ」にある。個人が上場企業などに融資するサービスで、SNSを活用して累計約1500万円を集めた。「金銭商品が売れるなら、他の商材もSNSで売れると考えた」と、代表の冨田雄一郎氏は語る。
あるインスタグラマーとの会話もきっかけとなった。不動産好きの彼のもとには、フォロワーから毎月数10件の相談があり、試しにSNSで物件を紹介したところ、内見の申し込みが相次いだ。ファンズ不動産は反響の大きさに手応えを感じ、2023年に子会社として事業を立ち上げた。



