Microsoftは、Windows 11に搭載されたCopilotキーを「主役級の存在感を放つボタン」と称する新しい広告を公開したが、この動きはユーザーから強い反発を招いている。Windows Latestの報道によると、同社はCopilotキーの再割り当て機能を導入する準備を進めているにもかかわらず、同時期にCopilotキーを前面に押し出す広告をSNS上で展開したという。
広告の内容とSNSでの反応
Instagramに掲載された広告は、短い会話とCopilotキーの拡大画像で構成されている。会話では「すべてを解決するボタンはないよ」という発言に対し、「賭ける?」と返す形で、Copilotキーがあらゆる問題を解決できると示唆している。さらに「主役級の存在感を放つボタン」とのコメントが添えられ、Copilotキーに自信を見せる内容となっている。
しかし、この主張に対しSNS上では強い反発が起きた。Windows Latestによると、Facebookのコメント欄はたちまち批判の嵐となり、Copilotキーの削除や右Ctrlキーの復活を求める声に加え、競合アプリの「Claude」ボタンに変更するように求めるコメントまで書き込まれたという。
ユーザーの不満の背景
こうした反発の背景には、長年続けてきたワークフローを失ったユーザーの不満がある。Copilotキーは新たに登場したキーではなく、右Ctrlキーまたはコンテキストメニューキーを置き換える形で登場した。そのため、キーボードショートカットに右Ctrlキーを多用していたユーザーは、ワークフローに支障を来すことになった。
Microsoftはこの問題を認め、右Ctrlキーまたはコンテキストメニューキーに戻す機能の改善を約束した。この約束は広告公開の約2週間前だったことから、同社はほぼ同時期に、ユーザーに矛盾した方針を示したと言える。
今後の課題と展望
Windows Latestは、MicrosoftがAI市場でCopilotの存在感を高めようとしていることが、今回の広告の背景にある可能性があるとみている。一方で同誌の記者は、現在のCopilotキーには広告で大きく訴求するほどの魅力はまだ備わっていないと指摘する。単にCopilotアプリを起動するだけでは、ユーザーに十分な価値を提供できないという見方だ。
記者は改善のヒントとして、Appleが進めるSiriの刷新を挙げている。Copilotキーも、OSとより深く連携したAI機能を呼び出すボタンへ進化すれば、普及につながる可能性があるとして、Copilotのさらなる機能強化を提案している。



