SBI証券など5社、パブリックブロックチェーン活用のセキュリティトークン国際流通実証を完了
SBIなど5社、ST国際流通実証でパブリックブロックチェーン活用

SBI証券、大和証券、SBI Digital Markets、Penguin Securities、BOOSTRYの5社は、国内で発行・管理されるセキュリティトークン(ST)の国際的な流通を見据え、パブリックブロックチェーンを活用した実証プロジェクトの成果を公表した。海外証券会社との業者間取引を想定し、Ethereumとステーブルコイン「USDC」を用いた検証を実施。システム面、法務面、業務面での有効性や実務上の課題を確認した。

実証の背景と目的

今回の実証は、日本国内で管理されるST市場と海外市場を接続する新たな仕組みを想定し、国際的な決済・流通インフラの実現可能性を検証するために実施された。5社は、国内のセキュリティトークン市場の国際展開に向けた課題を洗い出し、解決策を模索することを目的とした。

EthereumとUSDCを活用したクロスボーダー取引の検証

実証では、国内投資家向けのST管理はBOOSTRYが運営するコンソーシアム型ブロックチェーン基盤「ibet for Fin」で継続しつつ、海外証券会社との業者間取引時のみ対象STをパブリックブロックチェーン「Ethereum」にミラー連携する構成を採用した。これにより、国内の権利管理の安定性を維持しながら、パブリックブロックチェーンの相互運用性やグローバルな接続性を活用できることを確認した。

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決済には米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」を用いたDvP(証券受渡しと代金決済を同時に行う方式)決済を活用。ガス代(ブロックチェーン上で送金や取引を行う際に発生するネットワーク利用手数料。今回の実証では暗号資産のEther(ETH)が該当)の管理や秘密鍵管理、BCP(事業継続計画)、日本とシンガポールの金融機関の役割分担、セキュリティ・法務・税務面などの実務論点も整理した。

関係当局や自主規制機関との協議を重ねた結果、自主規制機関からは現時点でEthereum活用に関する追加確認事項はないとの連絡を受けた。

今後の展開:社債型STや不動産STへの拡大も検討

5社は今後、今回の実証で得られた知見をもとに、社債型STや不動産STなど他のアセットへの展開可能性についても検討を進める。あわせて、クロスボーダー流通に必要となる制度整備や運用ルール、原簿管理や権利移転のあり方、ステーブルコイン決済の高度化などについても議論を継続し、デジタル証券市場とグローバル資本市場の接続に向けた取り組みを進めるとしている。

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