イーロン・マスク氏は2025年6月25日、自身が所有するソーシャルメディアプラットフォームX(旧Twitter)の検索機能を、人工知能(AI)を活用して大幅に強化する計画を明らかにした。マスク氏はX上で「検索機能を根本的に改善する。AIを使い、ユーザーが求めているものをより的確に提供できるようにする」と投稿。具体的な実装時期や詳細は明らかにしていないが、同氏は以前からXの機能強化に積極的に取り組んでおり、今回の発表はその一環とみられる。
AIによる検索の進化
Xの検索機能は現在、キーワードベースの単純なマッチングが中心だが、マスク氏はこれを自然言語処理(NLP)を活用したセマンティック検索へと進化させる方針だ。これにより、ユーザーが「先週のAIに関する話題のツイート」といった曖昧なクエリを入力しても、AIが意図を理解し、関連性の高い結果を表示できるようになると期待されている。マスク氏は「単なる文字列一致ではなく、文脈を理解する検索を目指す」と強調した。
背景と戦略
マスク氏は2022年にXを買収して以来、広告収入の減少に対応するため、サブスクリプションサービス「X Premium」の拡充や、AIチャットボット「Grok」の統合など、収益源の多様化を進めてきた。検索機能の強化は、ユーザーエンゲージメントを高め、プラットフォームの価値を向上させる重要な施策と位置づけられている。Xのエンジニアリングチームは既に、大規模言語モデル(LLM)を検索に応用する試験を開始しており、年内にもベータ版が公開される可能性がある。
業界への影響
この動きは、GoogleやMicrosoftなどの検索大手がAI検索に注力する中で、ソーシャルメディアプラットフォームが独自のAI検索を強化するトレンドを象徴している。専門家は「Xがリアルタイム性の高い情報を強みに、ニッチな検索需要を捉える可能性がある」と指摘。一方で、プライバシーやアルゴリズムの偏りといった課題も指摘されており、マスク氏の計画がどのように実装されるか注目される。



