「iPhone Duo」を試して分かった9つの疑問と本音 36万円超の折りたたみスマホは「買い」か?
「iPhone Duo」を試して分かった9つの疑問と本音 36万円超は「買い」か?

iPhoneが発売されて18年。発売以来最大のモデルチェンジとされる、Apple初の折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」の注目度は非常に大きい。10月23日の発売に先んじて製品を借り、数日間試用することができたので、多くの人が疑問に思うことについて、現時点での本音をお伝えしたい。

閉じて使う? 開いて使う? 実際の使い分け

折りたたみスマホを日常的に使う場合、閉じた状態と開いた状態のどちらをメインにするかは重要なポイントだ。Galaxy Z Foldシリーズのユーザーである友人は「結局、閉じて使うことが多いんだよね」と言っていたが、iPhone Duoはどうだろうか。現時点では、閉じたり開いたりして使っている。

閉じた状態では、通常のスマホと同じサイズのフォルダブルスマホとして十分に役に立つという側面もあるだろう。しかし、iPhone Duoの画面サイズは、閉じるとテキストコンテンツなどを何とか楽しめるぐらいのサイズだが、開くと写真、動画、漫画、小説、ゲームなどのコンテンツを楽しむのに十分大きいというサイズだ。

つまり、閉じて使うユースケースと、開いて使うユースケースが割とはっきりと分かれている。筆者の日常を考えると、SNSやニュースサイトの閲覧は閉じたまま、動画や漫画などのコンテンツを楽しむ時は開いて使うという使い方に落ち着いた。

SNSやニュースサイトは、閉じた状態でも十分、実用的に閲覧できる。スマートニュースアプリは現時点ではiPhone Duoに最適化されておらず右端に余白が出てしまっているが、最適化されると、メニューアイコンが右側に縦に並ぶはずだ。

また、意外とメリットが大きいと感じたのは複数のアプリを同時に表示できる点だ。メールを開いて、カレンダーに書き込んだり、Webサイトを開きつつ、目的地への乗り換え案内を見たり、利便性の高い使い方がいくつもあった。「ドラクエウォーク」などの位置情報ゲームをしながら、地図を開くというのも便利だった。ゲームをしながら攻略サイトを開くという使い方もあるだろう。同時に開けるアプリは2つまでで、1:1表示しかできないが、それでも十分便利だと感じた。

片手での開閉は難しい? 重量は気になる?

また、開け閉めして使う理由の一つに、ボディーデザインとヒンジの出来の良さがあるだろう。閉じた状態で側面に強い角Rが設けられているので、開く方向が分かりやすい。エッジの形状も指を入れやすくなっている。さらに、ヒンジは開き始めがスムーズで、開閉しやすい。そして最後は水平までピタリと開く。しかも、どの角度でも止めることができる。ヒンジのメカニズムは相当工夫されているのだと思われる。

片手で開閉できるかといえば、少々難しいと思う。前述のように、非常によくできたヒンジだが、片手で開閉するようにはできていない。

筆者は手が大きいので、頑張れば開閉可能だが、電車の中など落としたら困るようなシチュエーションでは挑戦したくはない。多くの人にとっては、片手で開閉するのは無理だろう。片手での開閉は「困難」だと思っておいた方がいい。満員電車でつり革をつかんだまま開きたい……というような状況は容易に想像できるが、それは難しいだろう。

収まりのいいバンカーリングやストラップがあれば、安心して片手開閉できるようになるのかもしれないが、どんな商品があるのか、まだ判別できていない。

「片手で持って操作できるか」という質問なら、答えは「閉じた状態ならできる。開いた状態では難しい」といったところだ。

ただ、閉じた状態でも操作のインターフェースが右側に寄っているので、筆者のように左手で操作したい人や、左利きの人にとっては少々不便だ。

文字入力は、閉じた状態なら通常のiPhoneと同じようにできるが、本体が重いのがネックになる。開いた状態では、片手で持ったまま文字入力などの操作をするのは困難だ。基本的には開いたら両手で操作するものだと思っておいた方がいい。

254gという重さは気になる? ポケットに入れてどう?

正直、重いと思う。筆者は通常Pro Maxではなく、通常のProラインのiPhoneを使っているので、なおのこと重く感じる。また、「Galaxy Z Fold8」の約201gはもちろん、Z Fold8 Ultraの約215gよりはるかに重い。Samsungの軽量化の努力を評価すべきかもしれないが、それにしてもiPhone Duoは重い。さらに厚みもあって、ポケットの中でかさばる感じがする。

スマホをどのポケットに入れるか、もしくはバッグやポーチに入れるかというのは人それぞれだが、少なくともポケット派の人にとっては、重さが気になると思う。

また、表面も裏面もディスプレイという形状から、どこを持てばいいのか分からず、不安定な持ち方になってしまうのも重さを感じさせる理由だ。しっかりと持てる場所が少ないのだ。ケースやバンカーリングなどを用意しないと、この高価な端末を落としてしまう危険性も高い。

また、現時点では「お借りしている機材」だということもあり、気持ち的にも重い。しばらくすると、40万円もするものをポケットに入れて、飲み会に行ったり、電車の中でうたた寝をしたりするのかと思うと、なおさら気が重い。私が小心過ぎるのかもしれないが、われわれはいつ間にか、こんな高価なものを常時持ち歩くようになったのだろう。