Intelは6月30日(現地時間)、同社のグラフィックス製品向けワークステーションドライバ「Intel Graphics Driver 32.0.101.8804」を公開した。このドライバは、モバイル向けIntel Arc GPUにおいて、DRAMと共有するビデオメモリ(VRAM)の割り当てを大幅に拡大する新機能を含む。
最大93%のメインメモリをVRAMに割り当て
従来のドライバでは、共有メモリの割り当てに制限があったが、今回のアップデートにより、システムのメインメモリの最大93%を動的にVRAMとして割り当てられるようになった。例えば、CPUとGPUで64GBのメインメモリを共有するシステムでは、Intel Arc Pro GPUに対して約59.5GBもの容量をビデオメモリとして割り当てることが可能となる。これにより、大容量メモリを必要とするワークロードでの利便性が向上する。
対応プロセッサと性能向上
このドライバは、Intel Core Ultraプロセッサ(シリーズ1、2、3)で利用可能で、コードネームMeteor Lake、Lunar Lake、Arrow Lake-S、Arrow Lake-H、Panther Lakeなどに対応する。また、Intel Arc Graphicsファミリー(Alchemist、Battlemage)もサポートされる。
性能面では、Blenderのような3Dレンダリングワークロードで最大5%の性能向上が確認されている。さらに、大規模なAIモデルの推論やトレーニングなど、大きなメモリを要求するAIワークロードでも効果を発揮すると期待される。
動的メモリ割り当ての仕組み
このドライバは、グラフィックスメモリの割り当てを動的に変更できるようにするもので、システムの負荷やアプリケーションの要求に応じて、必要なタイミングでメモリを柔軟に配分する。これにより、従来は固定されていたメモリ割り当ての制約を緩和し、より効率的なリソース利用が可能となる。



