トヨタ自動車でハイパーカーのレースに参戦しているトヨタ・レーシング(TR)は13日、ドイツ・ケルンにある本拠地を報道陣に公開した。施設では、世界耐久選手権(WEC)参戦車両の部品の調整などが行われていた。
ケルン拠点の歴史と役割
ケルンのトヨタの拠点は、1979年に設立され、世界ラリー選手権やF1などのモータースポーツ活動の取り組みの舞台となってきた。車体やエンジン、空力性能の評価など最先端の研究開発も行っている。
今月上旬に米国で行われたWECでは、参戦車が優勝目前でマシントラブルによりリタイアしたため、この日は、原因とみられる油圧系の部品を製作していた。
技術開発と外販への取り組み
水素エンジンの開発のほか、来年の世界ラリー選手権で使用する車両向けに、市販車用をベースにした新たなエンジンの開発に取り組むなど、技術を高めて製品の外販にも力を入れる。
TRは「エンジニアリングのためのレース」を掲げ、技術者の要望をドライバーが実現するという従来と正反対の手法で技術力を磨きながらレースでの勝利を目指している。
富士スピードウェイでの凱旋
25~27日に富士スピードウェイ(静岡県小山町)で行われるWECでは、6月のルマン24時間耐久レースでの優勝を携えて凱旋するTRの戦いに注目が集まる。ドライバーも務める小林可夢偉チーム代表は「勝つことを目指すが、改善に取り組んできた車の成長も見てもらいたい」と語った。



