オープンソースのローカルLLM実行環境「Strata」がMac対応、Apple Siliconで高速推論を実現
LLM実行環境「Strata」がMac対応、Apple Siliconで高速推論

オープンソースのローカルLLM実行環境「Strata」の最新版、バージョン0.1.44が10月13日に公開された。新たにApple Silicon搭載Macへの実験的な対応を追加したほか、対応モデルや量子化形式の拡充、AMDおよびIntel製GPUでの推論高速化などが導入されている。

Apple Silicon搭載MacでMetalを利用した推論が可能に

Strataは、LLMをローカルPCで実行するための推論エンジン。NVIDIA、AMD、IntelのGPUに対応し、OpenAIやAnthropic互換のAPIサーバーなども利用できる。今回追加されたMac対応では、M1~M5搭載機でMetalを利用した推論が可能になったという内容。

開発者によるM5 Max(メモリ128GB)での検証では、同じGGUFファイルを使用したllama.cppと比較し、MTPを使用したトークン生成速度が1.6~1.9倍、プロンプト処理速度が1.5~1.6倍に達したという。ただし現時点では実験的な実装で、対応モデルや同時リクエスト数などに制限がある。

NVFP4形式への対応拡充と新モデル対応

さらに、Unslothが公開する4~8bit量子化モデルやGeForce RTX 50シリーズのFP4 Tensorコアを利用できるNVFP4形式への対応を拡充。新たに「Qwen3.6-35B-A3B」にも対応し、AMD Radeon RX 9700を使用した開発者の測定ではMTP有効時に約161トークン/秒の生成速度を記録したとしている。

AMD・Intel GPUでの性能最適化と既知の不具合

性能面ではAMDのRDNA 4世代GPUを使用したマルチGPU環境の最適化や、Intel Arc Aシリーズの高速化も実施。Arc A750では最適化によって生成速度が11.8トークン/秒から15.9トークン/秒に向上したとしている。なおMacの一部機種などで正常な応答が得られない既知の不具合があり、開発者は修正版の0.1.44.1で対処する予定としている。