第2次世界大戦中の1943年に青森・秋田両県にまたがる十和田湖に墜落し、2012年に引き揚げられた旧日本陸軍の「一式双発高等練習機」について、所有する立飛ホールディングス(HD)=本社・東京都立川市=は29日、保存作業に着手したと発表した。
機体の状態と保存方法
立飛HDによると、全長約12メートルの機体、全幅約18メートルの翼は、腐食や経年劣化であちこちに穴が開き、塗装もはがれている。これに溶剤や接着剤などを細い筆で二度、三度と繰り返し塗っていくという。
立飛HDの担当者によると、保存は復元より難しい作業となるが、「今の素材や塗料で復元したら意味がない。100%オリジナルな形で残すことが、当時の技術力をそのまま次世代に伝えることになる」と理由を説明する。
専門家5人で作業、完了まで10~15年
保存作業は、東京文化財研究所の川野辺渉・名誉研究員(70)ら専門家5人で進めているが、「すべての作業がいつ終わるか。少なくとも10~15年はかかる」(川野辺さん)という。
立飛HDの前身の立川飛行機…この記事は有料記事です。残り576文字。