ソニーグループは、半導体製造子会社のソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(SCM)を完全子会社化すると発表した。現在、ソニーグループはSCMの株式の約80%を保有しているが、残りの約20%を取得し、完全子会社とする。買収総額は約1000億円とみられる。
完全子会社化の背景と目的
ソニーグループは、イメージセンサー事業を中核成長事業の一つに位置付けており、完全子会社化により経営効率を高め、成長投資を加速する。SCMは、ソニーグループのイメージセンサーや半導体デバイスの製造を担っており、完全子会社化により、グループ全体の半導体戦略を一層強化する。
ソニーグループの吉田憲一郎会長兼CEOは、「イメージセンサー事業は、カメラやスマートフォンだけでなく、自動運転や産業機器など幅広い分野で需要が拡大している。完全子会社化により、意思決定を迅速化し、投資を拡大することで、競争力をさらに高める」と述べている。
業界の反応と今後の展望
半導体業界では、世界的な半導体不足が続く中、各社が設備投資を加速している。ソニーグループも、イメージセンサー工場の増設や最新技術の開発に積極的に投資しており、完全子会社化はその一環とみられる。アナリストからは、「ソニーグループが半導体事業をグループの中核と位置付け、経営資源を集中する姿勢を明確にした」との評価がある。
SCMの完全子会社化は、2023年12月をめどに完了する予定。ソニーグループは、これにより半導体事業の収益力を向上させ、グループ全体の成長に貢献することを目指す。



