NVIDIAが世界時価総額トップに、AI需要で株価急騰
NVIDIAが世界時価総額首位、AI需要で株価急騰

NVIDIA(エヌビディア)は2024年6月、世界の上場企業の中で時価総額が最大となり、3兆3000億ドル(約530兆円)を突破した。これまで首位だったマイクロソフト(約3兆2000億ドル)を抜き去り、アップル(約3兆1000億ドル)も上回った。同社の株価は2023年初頭から約7倍に急騰しており、人工知能(AI)向け半導体需要の爆発的な伸びが背景にある。

AI向けGPU「H100」がけん引

NVIDIAの成長を支えているのは、AIの学習や推論に特化したGPU(画像処理半導体)「H100」だ。同製品はChatGPTなどの大規模言語モデルの開発に不可欠とされ、データセンター向け需要が急増している。2024年第1四半期のデータセンター部門の売上高は前年同期比で約4倍の226億ドルに達し、全体の売上高の86%を占めた。ジェンスン・フアンCEOは「AI革命はまだ始まったばかりだ」と述べ、今後も需要が続くとの見通しを示した。

アナリストの見方と今後の課題

市場アナリストは、NVIDIAの時価総額首位を「AI時代の象徴」と評価する。モルガン・スタンレーのアナリストは「NVIDIAはAIインフラの基盤を握っており、成長余地は大きい」と指摘する。一方で、競争激化や規制リスクも指摘されている。AMDやインテルがAI半導体市場に参入しており、米国政府の対中輸出規制が売上に影響を与える可能性もある。さらに、株価のバリュエーションが割高との見方もあり、調整局面を迎えるリスクも存在する。

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半導体業界への波及効果

NVIDIAの躍進は半導体業界全体に波及している。台湾積体電路製造(TSMC)やサムスン電子などの受託製造企業もAI向け受注を拡大。また、AI関連スタートアップへの投資も活発化しており、2024年上半期の世界のAI関連投資額は前年同期比で2倍以上に増加した。日本でも、半導体製造装置メーカーの東京エレクトロンやレーザーテックの株価が上昇するなど、恩恵が広がっている。

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