三重大学は25日、半導体研究で世界をリードする台湾の陽明交通大と、次世代の半導体に関する「共同研究ラボ」を設置することで基本合意書を締結した。両大学は2025年7月に大学間協定を結んでおり、研究や人材育成の関係を進め、全国トップレベルを誇る県内の半導体産業の成長につなげる。
ラボで進める研究内容と目的
ラボでは、宇宙や医療、通信など様々な分野で活用が期待される「ワイドギャップ半導体」「ウルトラワイドギャップ半導体」について、基礎研究から実用化までの開発を進める。人材育成にも重点を置き、日本と台湾の産学官の人材交流や情報交換の拠点とする目的もある。
これまでの連携と今後の展望
両大学は2025年11月、桑名市を加えた3者で半導体産業に関わる人材育成の協力宣言書を交わしている。陽明交通大は台湾の産学連携の中核を担い、これまで九州大や熊本大など日本国内で半導体研究に力を入れる大学と連携を深めている。
陽明交通大の寒川誠二教授は講演し「台湾では産学官連携で人材を育成する仕組みがあり、大学を卒業した時点で即戦力になる。日本にも拡大したい」と強調した。三重大半導体・デジタル未来創造センターの三宅秀人教授は「基礎研究から社会実装までできる人材育成は重要」と期待を込めた。