日本でもテスラで対話型AI「Grok」が使用可能に その実力と利便性を検証
日本でもテスラでGrokが使用可能に 実力を検証

日本国内のテスラ車両で、対話型AI「Grok」(グロック)が使用可能になった。筆者のモデルYにも最新アップデートが配信されたため、どのような使い方ができるのか、従来のナビやスマホ連携機能と比べてどう便利になるのか、実際に試してみた。

日本でもテスラ車両でGrokが使えるように

待望のGrokが日本で解禁された。テスラ車内でGrokが使えるようになったのは、7月10日から配信が順次始まっているソフトウェアバージョン「2026.20.3」以降だ。対象となる車種は2021年以降に製造されたAMDプロセッサ搭載モデルである。

今回のアップデートの配信は、日本のテスラユーザーにとってまさに待ちに待った瞬間だろう。米国での先行導入(2025年7月)から既に約1年が経過しており、その他の国でも導入が進んでいた。SNSなどでは「なぜ日本は後回しなのか」「配信はいつになるのか」と、実装を熱望する国内ユーザーの声を多く見かけた。

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Grokの役割と注意点

ちなみに現時点におけるGrokの役割は、あくまで情報アシスタントに留まるという点を覚えておきたい。例えば「エアコンの温度を22度にして」「音楽の再生を止めて」といった、車両の直接的な制御やメディア再生には対応しておらず、これらの操作には従来の音声コマンドを使う必要がある。

実際に使用してみると、Grokは車載情報アシスタントとしての役割を果たす。例えば、目的地の設定や周辺施設の検索、天気情報の取得など、ナビゲーションシステムと連携した機能が中心だ。従来のナビやスマホ連携機能と比較すると、自然言語での対話が可能な点が大きな違いで、より直感的な操作が期待できる。

実際に使ってみた 日本語による音声操作で何ができるのか

筆者のモデルYで実際にGrokを試した。まず、Grokを起動するには、ステアリングホイールの右側にあるボイスコマンドボタンを押す。すると、画面にGrokのインターフェースが表示され、音声入力が可能になる。

「東京タワーに行きたい」と話しかけると、Grokが目的地を認識し、ナビゲーションを開始する。従来の音声コマンドでも同様の操作は可能だったが、Grokではより自然な言い回しでも認識する。例えば「東京タワーまでどのくらいかかる?」「途中でコンビニに寄りたい」といった複合的な質問にも対応する。

また、Grokはテスラの車両情報にもアクセスできる。「今のバッテリー残量は?」「充電スポットを教えて」といった質問にも答える。充電スポットの検索では、現在地から近い順にリストアップされ、各スポットの詳細情報(充電速度、利用料金など)も表示される。

従来のナビやスマホ連携機能との違い

従来のテスラのナビゲーションシステムは、目的地の設定や経路検索が中心で、自然言語での対話には対応していなかった。また、スマホ連携機能(Apple CarPlayやAndroid Auto)はテスラではサポートされておらず、スマホのアプリを車内で直接使うことはできない。

Grokの導入により、車内での情報検索や操作がより直感的になる。例えば、「近くのラーメン屋を教えて」と話しかければ、Grokが周辺のラーメン店を検索し、評価や営業時間などの情報を表示する。従来はスマホで検索する必要があったが、Grokならハンズフリーで情報を得られる。

ただし、Grokはあくまで情報アシスタントであり、車両の制御(エアコンやオーディオなど)は従来の音声コマンドや画面操作が必要だ。また、Grokの応答はテスラの画面にテキストで表示されるため、音声読み上げには対応していない。

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Grokの今後の可能性

テスラはGrokの機能を段階的に拡大するとみられる。将来的には、より高度な車両制御や、テスラの自動運転システム「FSD」との連携も期待される。例えば、FSDの設定変更や、走行データの分析など、より深い連携が可能になるかもしれない。

現時点では、Grokは車載情報アシスタントとしての基本的な機能を提供している。日本のユーザーにとっては、待望の機能であり、車内での情報検索や操作の利便性が向上する。今後のアップデートでどのような機能が追加されるのか、注目が集まる。