ここ数年、PCやスマートフォンの周辺機器として再び注目を集めているのがNASだ。手軽にローカル環境でデータ保存ができるだけでなく、クラウドとも連携してデバイスを選ばず利用可能な手軽さが受けている。新規にNASを取り扱うメーカーもあれば、既存メーカーが外観や操作性を一新し、新たなユーザー層へアプローチする製品が増えてきている。
スタイリッシュな外観と静音設計
今回紹介するTerraMasterの「F4-425 Pro」は、新たなユーザーに向けてデザインや操作性を一新した、かなり気合の入ったNASの新製品だ。7月6日に発売されたばかりの最新モデルをチェックしていこう。
従来のNASといえば、法人向けの製品が多く、その外観は業務用機器らしさがぬぐえないものが多かった。もちろん、その無骨な見た目は機能性を重視した結果であり、自宅にNASを導入するようなリテラシーの高いユーザーは、見た目より機能を重視するため、あまり気にしない人が多かっただろう。
しかし、そうでない人に選んでほしいNASとなれば、見た目は重要だ。多くの一般家庭でNASを設置する場所はONUやネットワークルーターの近くになり、そうした機器はリビングなどの生活空間だ。そこに無骨な見た目のNASを設置するのは抵抗感があり、利便性を理解してもなかなか導入に踏み切れないだろう。
実際、筆者自身もそうした経験があり、利便性重視でNASを設置したところ、家族からはかなり否定的な感想を漏らされたことがある。こうなると自室にNASを置くことになるのだが、それはそれでリビングからLANケーブルを自室まで引き伸ばすことになり、これも家族から厳しい意見をもらうことになった。
デザインと冷却性能の両立
しかし、今回レビューするF4-425 Proは、そういった否定的な意見は出てこない、実にスタイリッシュな見た目をしている。シルバーの金属ボディにブラックのフロントパネルで見た目にも高級感があり、電源状態やHDDアクセス状態を示すランプも小さくまぶしすぎない「配慮」のある外観だ。
搭載できるHDD台数も4台と多いモデルではあるが、ボディサイズも約181(幅)×219(奥行き)×150(高さ)mmと同クラスのNASの中ではコンパクトなので、リビングなど他のネットワーク機器の隣に設置するのも容易な大きさだ。動作音も大型の排気ファンを搭載したことで静かで、よほど静かな環境でない限りは気になることはないだろう。
前面にあるステータスランプのLEDも、小さくまぶしくなかった。金属製のボディで質感も高い。底面には排気スリットが多く設けられている。背面に大型の排気ファン(120mm角)を搭載したことで動作音も静かだ。付属品一覧。ACアダプターの出力は90Wだ。
高性能プロセッサと十分なメモリ
F4-425 Proは、8コア8スレッドのIntel N350プロセッサと16GBのメモリを搭載しており、高い処理性能を誇る。これにより、ファイルサーバーとしての基本機能はもちろん、AI機能や仮想化環境など、高度な用途にも対応可能だ。
また、5GbEの有線LANポートを2基標準搭載しており、高速なデータ転送を実現する。スマートフォンやPCの容量不足を解消し、クラウドストレージへの依存を減らしたいユーザーにとって、ローカル環境に構築するNASは最適な選択肢となる。
TerraMasterは、中国のNASメーカーであり、近年、コストパフォーマンスの高さと使いやすさで注目を集めている。F4-425 Proは、同社のラインナップの中でも、特にデザインと操作性を重視したモデルとして位置づけられている。
まとめ:初心者にもおすすめのNAS
TerraMaster F4-425 Proは、スタイリッシュなデザイン、静音設計、そして高性能を兼ね備えた、バランスの良いNASである。スマートフォン感覚の簡単設定により、NAS初心者でも安心して使い始めることができる。リビングに置いても違和感のない外観は、家族の理解を得やすいだろう。データのバックアップやメディアサーバーとして、自宅でのNAS導入を検討しているユーザーにぜひおすすめしたい製品だ。



