趣味の範囲から生まれ、大学の卒業制作で作ったレゴブロックの帝国ホテル本館の模型が、7月から東京・内幸町の帝国ホテルで常設展示されている。作者は今春、愛知県の大学の建築学部を卒業した篠田真吾さん(22)。「帝国ホテルがあった場所に置かれるなんて」と感激している。就職先もレゴ専門会社だ。
建築家ライトが設計した本館を再現
篠田さんがレゴで再現したのは、米国の建築家フランク・ロイド・ライト(1867〜1959年)が設計した帝国ホテル本館の建築物。同ホテル本館としては2代目で、「ライト館」と呼ばれる。特徴の黄色いスクラッチれんがと、加工しやすい大谷石を組み合わせた幾何学的なデザインだ。
関東大震災が予定されていた大正12(1923)年9月1日に発生した。周辺の建築物が倒壊する中、ほぼ無傷だった。ライトは軟弱な地盤に対応するため「浮き基礎」と呼ばれる独自の基礎構造を採用。建築物全体を10のブロックに分け、それらを伸縮継ぎ手でつなぐことで、建築物の倒壊を防いでいた。
昭和20年の東京大空襲で約4割が焼失、その後解体
昭和20年の東京大空襲で約4割が焼失したものの復旧。戦後は米軍のマリリン・モンローら多くのVIPが泊まるなど、国際交流の場となった。老朽化で43年に解体され、その後、正面部分は愛知県犬山市の博物館明治村に移築、再建された。



