神奈川県藤沢市にあるいすゞ自動車の施設「いすゞプラザ」は、はたらくクルマが好きな子どもはもちろん、クルマに詳しくない人でも楽しめるスポットだ。入館無料でありながら、本物のトラックに乗り込むことができ、日本最大級のジオラマも鑑賞できる。3世代で1日遊べる魅力を紹介しよう。
いすゞプラザとは?基本情報とアクセス
いすゞプラザは2017年4月、いすゞ自動車が創立80周年の記念事業の一環として、藤沢工場の隣接地に開設した施設だ。館内には「『運ぶ』を支えるいすゞ」「いすゞのくるまづくり」「いすゞの歴史」の3つの展示エリアに加え、オリジナルグッズを販売する「プラザショップ」やイベント会場の「プラザホール」を備える。授乳室やベビーカー置き場も完備されており、子ども連れでも安心して訪れることができる。館内での写真・動画撮影も、他の来館者の迷惑にならなければ基本的に可能だ。
湘南台駅(東口3番バス停)といすゞプラザを結ぶ無料送迎バスが運行されており、来館時に利用できる。なお、2026年3月末にいすゞプラザ駐車場が閉鎖され、提携駐車場もないため、クルマで訪れる場合は近隣の駐車場を利用する必要がある。
見どころ満載!展示エリアと体験コーナー
1階のメイン展示は「『運ぶ』を支えるいすゞ」で、最新のバスやトラックを間近で見たり、実際に乗り込んだりすることができる。主に陸上自衛隊で使用される6輪駆動の大型トラック「SKW」や、いすゞがトヨタと共同開発し2026年10月に発売した次世代FC路線バス「エルガFCV」などが展示されている。また、1959年誕生の「エルフ Eカーゴ」、中型トラック「フォワード Fカーゴ」、国内初の車輪脱落予兆検知システムを全車標準搭載する「ギガ Gカーゴ」、普通免許で乗れる「エルフミオ」など、多彩な車両が並ぶ。
このエリアでは、架空の街「いすゞ市」と660台のミニカーで1日の風景を再現した日本最大級のジオラマ「いすゞミニチュアワールド」も見どころだ。ジオラマの周囲には座席があり、モニターでは車両の詳細を確認できる。毎時15分に始まるミニカーが走る演出は必見とされる。
2階の展示と体験、そしてショップ・カフェ
2階は「いすゞのくるまづくり」と「いすゞの歴史」の2つの展示で構成される。前者ではトラックができるまでの工程を資料や模型で学べ、体験コーナーも用意されている。「デザインスケッチ体験」では、トラック、ピックアップトラック、バスから1台を選び、画面上で自由にカラーリングしてオリジナルのクルマを仕上げることができる。完成したクルマは記念に撮影して持ち帰れる。他にも、いすゞプラザの前を通って江の島を目指すドライビングシミュレーターなど、ゲーム感覚で楽しめる体験コーナーがある。
「いすゞの歴史」では、実際に走行できる状態にレストアされた貴重な車両や、代表的な歴代ディーゼルエンジンの実機が展示されている。スミダM型バス(1932年)、TX80型トラック(1948年)、エルフTLD20型(1963年)、ベレル(1964年)、シボレーLUV(1972年)、ジェミニ(1974年)などが並ぶ。また、1/43スケールの模型を年代順に並べた「ミニカー年表」や、モニターで詳細を確認できる「車両デジタル年表」もあり、当時の思い出話に花が咲くことだろう。
お土産とカフェで締めくくる
展示を見終えたら「プラザショップ」でいすゞオリジナルのアパレルやトミカを購入できる。「はたらくくるま Tシャツ」(2,000円~)は100cmから用意があり、お土産として人気だ。「はたらくくるま のせかえトラック」(2万円)は、いすゞの社会貢献活動「いすゞ・ハート&スマイル・プロジェクト」で出た間伐材を使った木製玩具で、「はたらくくるまバランスタワー」や「木製ミニカー」も「いすゞの木のおもちゃシリーズ」として展開されている。
隣に併設される「SAKURA cafe」は、天井が高く大きな窓から陽の光が入る開放的な空間で、天気のいい日はテラス席も利用できる。土曜と祝日限定で、1934年から1974年までロゴや社章に採用されたさざなみマークが刻印された「さざなみサンド」が提供されている。
いすゞプラザは、イベント開催時や土曜・祝日は混雑するが、平日は比較的空いており、ゆっくりと館内を見て回れるという。入館は無料だが完全予約制で、来館の2営業日前までにホームページでの予約が必要だ。週末や祝日は枠が埋まることもあるため、余裕を持って予約することをおすすめする。開館時間は10:00~16:30(受付15:30まで)、休館日は日・月曜(祝日の場合は翌平日)、ゴールデンウィーク、夏季休暇、年末年始となっている。