女子硬式野球部が弾道測定器「ラプソード」で打撃・投球データ可視化、成長促進
女子硬式野球部が弾道測定器でデータ可視化 成長促進

山形市内の河川敷グラウンドで、私立惺山(せいざん)高校女子硬式野球部員が黙々とバットを振る。打撃マシンと打者の間の地面に、小ぶりな機器が置かれていた。

「カキーン」。鋭いライナー性の打球が飛んだ。打った部員は打球の行方を見つつ、コーチの持つタブレット端末を確認する。打球の速度や角度の分析結果を見てうなずいた。「これなら、野球場でも外野手の頭を越える」

弾道測定器「ラプソード」の導入と活用

この機器は、高精度のカメラで球速や飛距離などを計測できる弾道測定器「ラプソード」。シンガポール企業が開発した。米大リーグや日本のプロ野球でも使われている。惺山高校では2025年に導入。高校野球界でも広がりつつあるが、女子野球では珍しいという。

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投球練習でも使う。投手と捕手の間に設置して投げた球の速さや軌道、変化量などが、連動するタブレット端末に表示される仕組みだ。

選手の声とデータの効果

投手の3年生、大畑沙綾さん(17)は「指にかかった直球は回転数が多く、空振りを奪える。練習の時から数字が見えるので励みになる」。3年生の安藤柚奈さん(17)も「握り方を試行錯誤していたら変化量が出てきて、打者のタイミングをずらして打ち取れるようになってきた」と話す。

導入のきっかけは、高校が進めるデジタル化の一環。データの可視化により、選手たちは自分の感覚だけでなく客観的な数値で成長を実感できる。体の傾きなどもミリ単位で把握でき、細かい調整が可能になった。

今後の展望

惺山高校女子硬式野球部は、このデータ分析を生かしてさらなるレベルアップを目指す。他の女子野球チームでも同様の取り組みが広がる可能性があり、データ活用が女子野球界の競技力向上に寄与することが期待される。

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