ダイソーで1100円で販売されている「GaN USB充電器(POWER DELIVERY45W)」を試用した。発売当初、一部のSNSで話題となった商品で、その実力を検証する。
GaN採用でコンパクトなボディ
本製品は、パワー半導体の素材に「GaN(窒化ガリウム)」を採用していることが特徴だ。GaNを使ったパワー半導体はコンパクトなことが特徴で、小さなサイズの割に大出力の充電器(ACアダプター)を作る際によく使われる。
本製品はUSB PD(Power Delivery)3.0規格に準拠しており、最大で45W(20V/2.25A)の出力に対応するため、スマートフォンやタブレットの充電だけでなくモバイルノートPCでも利用できる(45W超の出力を要求するデバイスでは利用できない)。
また、本製品はUSB PD 3.0のオプション規格である「PPS(Programable Power Supply)」にも対応しており、PPS対応デバイスに給電する場合は5〜11V(最大3A)または5〜21V(最大2.25A)の範囲で細かく電圧や電流を制御できる。
折りたたみ式プラグで持ち運びやすい
カラーはブラックのほかにホワイトも選べる。いずれのカラーも、パッケージには充電器本体と説明書のみが入っている。充電ケーブルは別売りなので、別途用意する必要がある。
本体の外形サイズは、プラグ収納時で約37(幅)×37(高さ)×48(奥行き)mmとなる。手に取ると小ぶりで、持ち運びやすそうなサイズ感だ。
本製品で使いやすいと感じるのは、折りたたみ式のコンセントプラグだ。持ち運ぶ際はプラグを畳んでおけるので、かばんの中で周囲に傷をつけにくい。
しかも、プラグは収納した状態でも先端がわずかに出る構造で、指を引っ掛けて起こしやすい。開閉もスムーズで快適だ。
Galaxy S25での充電テスト
ある日、本製品を約1mのUSB Type-Cケーブル(100W対応)と一緒にポーチへ入れ、普段使っているリュックサックに入れて持ち歩いてみた。リュックサックはA4サイズの書類がゆったり入るくらいのサイズだったが、充電器を入れたポーチを加えても窮屈に感じることはなかった。
外出先では「Galaxy S25」(定格バッテリー容量:3885mAh)の充電に使ってみた。S25は最大25Wの超急速充電に対応し、PPSも利用可能だ。繋いでみると端末に「超急速充電」と表示された。
バッテリー残量20%からの充電を試したところ、10分後には40%まで増加した。定格容量から単純換算すると、約777mAh分に相当する。電槽の平均電圧を仮に3.9Vとして計算すると、この10分間に電槽に貯えられたエネルギーは約3.0Wh、平均電力では約18W相当となるので、少なくともUSB Type-Cの最大定格値(5V/3A=15W)を超える給電はできている。
このまま充電を続けると、開始から30分後には69%まで増加した。10分間で残量が20%増えたので、外出先で短い休憩の間に充電を足したい場面でも役立つだろう。
なお、この計算は残量表示と仮定した電圧に基づく概算であり、充電器の出力を実測した値ではないことには注意したい。
モバイルバッテリーと違ってコンセントは必要になるが、外出先で充電できる場所を利用するなら、ケーブルと一緒に持っておくと便利だ。小ぶりな本体にプラグを収納できるので、ポーチにまとめてカバンへ入れておきやすい。
1100円で、持ち運びやすさとプラグの扱いやすさを備えているのは魅力といえる。自宅用とは別に、外出時に持ち歩く充電器を用意したい人にとって、候補になりそうだ。