老後資金で大損する「5つの落とし穴」② NISA積立だけでは危険
老後資金で大損する「5つの落とし穴」② NISA積立だけでは危険

ファイナンシャルプランナーの三原由紀氏は、老後の資産運用において「とりあえずNISAに積み立てればいい」という考え方は危険だと警告する。定年後の生活設計に詳しい三原氏は、老後資金で大損する5つの落とし穴の一つとして、お金の置き場に関する誤解を挙げている。

「貯蓄から投資へ」の流れは正しいが…

政府の「貯蓄から投資へ」という政策の後押しもあり、シニア層でも資産運用への関心が高まっている。内閣府の調査によると、老後に向けて公的年金以外に準備したい資産として約7割の人が「預貯金」を挙げており、依然として多くの人が預貯金を頼りにしている。しかし物価上昇が続く中、資産の大半が預金のままではインフレに負け、実質的に価値が目減りする。老後に備えて運用を取り入れること自体は理にかなっている。

シニアに共通する危険な考え方

三原氏は「老後に向けてどんどん投資をしましょう」と言いたいわけではないと強調する。「いつ取り崩すかは決めていないが、とりあえず余裕資金でオルカンなどに積立投資をして、できるだけ増やしておけばいい」――若者であれば通用するこの考え方を、シニアがそのまま真似するのは間違いだ。投資で大きなリターンを得ようとすれば、当然、損をするリスクも大きくなる。取り崩しが目前に迫った世代が「とにかく増やさなければ」というマインドで運用に突き進むのは非常に危険だと指摘する。

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「出口」を考えた運用が重要

三原氏は、運用先を決めるときは「出口」とセットで考えるべきだとアドバイスする。つまり、どのようにして資金を取り崩すかをあらかじめ想定した上で、取り崩しやすい方法を考慮した運用が必要だという。単に積み立てるだけではなく、老後の資金計画全体を見据えた戦略が求められる。

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