米国エネルギー情報局(EIA)は16日、2025年の米国新車販売に占める電気自動車(EV)のシェアが10%を超えるとの見通しを発表した。しかし、ガソリン車の販売を上回るのは2030年以降になると予測している。
EV販売の現状と予測
EIAの長期エネルギー見通し(AEO2023)によると、2022年のEV販売シェアは約5.8%だった。2023年は7%程度に上昇し、2024年には8.5%に達する見込み。2025年に10.2%となり、初めて10%の大台を突破する。その後もEVシェアは拡大を続け、2030年には約22%、2035年には約35%に達すると予測されている。
「EVの普及は政府の政策や充電インフラ整備、バッテリーコストの低下などに左右される」とEIAの広報担当者は述べている。特に、インフレ抑制法(IRA)による税額控除が需要を押し上げる要因となる。
ガソリン車との比較
ガソリン車の販売シェアは2022年の約80%から徐々に低下し、2030年には約55%に減少する見通し。しかし、EVがガソリン車を上回るのは2030年以降で、EIAの基本シナリオでは2035年時点でもガソリン車のシェアは約40%と依然として高い。
一方、ハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)も一定のシェアを維持する。EIAは「消費者の選択肢は多様であり、EVへの移行は段階的に進む」と分析している。
地域別の普及状況
カリフォルニア州など一部の州では、2035年までに新車販売を全てゼロエミッション車(ZEV)とする目標を掲げている。しかし、全米平均では地域差が大きく、中西部や南部では充電インフラの整備が遅れており、EV普及は都市部に偏る傾向がある。
EIAの報告書は「充電スタンドの設置促進や送電網の強化が、EV普及の鍵を握る」と指摘している。



