トヨタ自動車は、2025年までにトヨタブランドとレクサスブランドで合計30車種の新型電気自動車(EV)を投入する計画を明らかにした。2026年までにEVの年間販売台数を150万台に引き上げる目標も掲げている。
電動化戦略の加速
トヨタはこれまでハイブリッド車を中心に電動化を進めてきたが、世界的なEVシフトの加速を受け、戦略を大幅に転換した。新計画では、2025年までにトヨタブランドで20車種、レクサスブランドで10車種のEVを投入する予定だ。
トヨタの豊田章男社長は「EVは重要な選択肢の一つだ。お客様に多様な選択肢を提供するため、全方位で取り組む」と述べた。
バッテリー調達と生産体制
EVの普及にはバッテリーの安定調達が不可欠だ。トヨタは、2025年までにバッテリー生産能力を現在の約10倍に拡大する計画で、日本、米国、中国、欧州で生産拠点を増やす。また、全固体電池の実用化にも注力し、2020年代後半の量産を目指す。
さらに、トヨタは部品メーカーや素材メーカーと連携し、バッテリーのリサイクルシステムも構築する方針だ。
レクサスブランドのEV戦略
レクサスブランドでは、2025年までに全車種に電動化モデルを設定し、2030年までに欧州、北米、中国での販売をすべてEVにする目標を掲げている。レクサスの佐藤恒治社長は「レクサスはラグジュアリーEVブランドとして、新しい価値を提供する」と意気込みを語った。
2023年には、レクサス初の専用EV「RZ」を発売予定で、その後もクロスオーバーやセダンなど多様なEVを投入する。
市場の反応と課題
トヨタのEV戦略には期待の声がある一方、競合のテスラや中国メーカーに比べて出遅れたとの指摘もある。トヨタのEV販売は2022年に約2万台と、世界販売のわずか0.1%にとどまる。しかし、今回の計画で巻き返しを図る。
また、EVシフトに伴う雇用への影響も懸念される。トヨタは部品点数が少ないEV生産への移行で、部品メーカーの再編が進む可能性があるとみている。



